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2002年11月11日 WCRP欧州委員会が欧州諸宗教指導者評議会を創設

WCRP(世界宗教者平和会議)の欧州委員会は、組織と活動を再編成するプロジェクトを進め、先ごろ、欧州諸宗教指導者評議会(ECRL)の創設を決定、11月11、12の両日、初の会合がノルウェー・オスロで開催されました。

ECRLの創設者には、ベルギー・ブリュッセルのゴッドフリード・ダネールス枢機卿(カトリック)、オスロのグンナー・スタルセット司教(ルーテル教会)、欧州ラビ評議会副会長のルネ・サミュエル・シラ師(フランス・パリ、ユダヤ教)、ロシア正教会のキリル府主教、ボスニア・ヘルツェゴビナ・イスラム共同体最高指導者のムスタファ・セリッチ師らが名を連ねています。
オスロでの会合には、ウイリアム・ベンドレイWCRP国際委員会事務総長も出席。会合後、声明が発表されました。
声明では、ヨーロッパの血なまぐさい紛争の歴史と、昨今、世界各地の民族紛争を煽ることに宗教が悪用されている現実が確認されました。その上で、30人の評議会メンバーは、欧州で紛争終結のために働くこと、宗教がテロを拒否することを再認識し、多様な民族と宗教、伝統が存在するヨーロッパで、正義と平和的共存を促進していくことを決意しました。さらに、ヨーロッパがさまざまな文化や伝統の共通の家であるという認識のもとで、国会、地方議会の政治家に対して、真摯に組織的に対話を継続することを要請しました。
同評議会はまた、国連安全保障理事会で、イラク問題に関して全会一致で決議案が採択されたことを称賛し、イラクの政治指導者に決議に従うようアピールしました。

(2002.12.18記載)