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2002年12月30日 庭野平和財団がインドでNGO会議

『貧困の解消』をテーマに庭野平和財団(庭野日鑛総裁、庭野欽司郎理事長)は昨年12月30、31の両日、インド中部・アーンドラ・ブラデージュ州の州都ハイデラバードで「NGO(非政府機関)会議」を主催しました。インドの国情への理解を深めながら、さまざまなNGO活動の実態を学び合い、相互交流を促すことが目的。また、同財団は1月2日から7日まで、同地で行われた「アジア社会フォーラム」で「平和と安全」部会の開催を支援しました。

10億の人口を抱えるインドは、貧富の差が大きく、慢性的な貧困に苦しんでいる人が多い。とりわけ、インド北部ではその状況が顕著です。一方で、「NGO大国」と呼ばれるほど、インドではたくさんのNGOが社会改善のために多様な取り組みを行っています。会議には、同財団職員のほか、主に同国北部で活動する22のNGOから代表者が参加。児童の権利保護や女性の地位向上、少数民族の人権擁護、環境保護など各分野を通じて、貧困問題に取り組む人々が集まりました。インドの社会状況に触れながら、交流と意見交換を行いました。
また、1月3日、同地で行われた「アジア社会フォーラム」の「平和と安全部会」に同財団職員が参加しました。同フォーラムは、先進国や多国籍企業が進める経済優先のグローバル化に対し、民衆や労働者、少数民族などの視点から「もう一つのグローバル化」を提起することを目的とした「世界社会フォーラム」の地域会議。「平和と安全部会」には、広島出身の原爆被爆者や人権保護に取り組む人々などが出席し、人権抑圧や紛争問題などについて意見が交わされました。

(2003.01.24記載)