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2003年02月07日 『法華経の新しい解釈』ポルトガル語版発刊

『法華経の新しい解釈』(庭野日敬開祖著)のポルトガル語版が、このほどブラジル・サンパウロの出版社、シダデ・ノーヴァ社から発刊されました。同書は、ブラジル教会の研修教材として用いられると共に、仏教を学ぶブラジルやポルトガルの人々の人生教養書としての活用が期待されています。

『法華経の新しい解釈』のポルトガル語訳は、1990年、ブラジル・サンパウロ在住の女性の翻訳がきっかけで始まりました。ブラジル教会の会員である母親の信仰を理解しようと、スペイン語版からの翻訳に着手したといいます。約1年をかけて訳した原稿は本部海外布教課(当時)に届けられ、1991年夏から、ポルトガル語による仏教表現などを中心に翻訳作業が開始されました。
当初、上智大学のジョアンオ・ミラ教授が確認作業にあたりました。ブラジル人で東洋思想に造詣の深いミラ教授は、「第11回庭野平和賞」を受賞したパウロ・エヴァリスト・アルンス枢機卿と面識があり、本会の教義も理解していました。ミラ教授は、原稿の校閲とコンピューターへの入力に従事。一通り編集を終えたあと、ブラジル特有の表現や言い回しなどを確認するため、ブラジル教会に原稿を送付しました。
同教会の会員が原稿を試読した後、サンパウロ州立大学で仏教や東洋史を教えるリカルド・マリオ・ゴンサルベス教授が再度、監訳しました。海外修養生として本会学林で仏教を学んだブラジル教会布教員が最終チェックし、全訳が完成。2002年12月、ようやく発刊に至りました。
ブラジルでは、ポルトガル語による教学の理解、布施が一つの課題となっています。布教員は「『法華経の新しい解釈』が母国語のポルトガル語で読めるようになり、本当にうれしく思います。私たちブラジル教会のサンガにとって、発刊の意義はとても大きい」と話しています。監訳者の一人、ミラ教授は「長い年月を経ましたが、庭野開祖の著書が初めてポルトガル語に完訳され、大変感動しています」と語りました。
また、同書発刊と併せ、ポルトガル語版『経典』が31年ぶりに改訂されました。
ポルトガル語訳版『法華経の新しい解釈』および『経典』の注文は、0120(323)766=佼成出版社ダイレクトサービス係、内容に関する問い合わせは、03(5385)2319=同雑誌編集部洋書出版課=までご連絡ください。

(2003.02.07記載)