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2003年02月20日 「SOTO禅インターナショナル」が設立10周年記念シンポジウム開催

曹洞宗の海外布教経験者などで構成する「SOTO禅インターナショナル(SZI)」の設立10周年記念シンポジウムが2月20日、『日系仏教ハワイ開教100年、現状と未来』をテーマに東京・港区の東京グランドホテルで開催され、立正佼成会から、ハワイ教会長を10年間務めた山本宜亮・松戸教会長がパネリストとして参加しました。

同シンポジウムは、今年「ハワイ開教100周年」を迎える曹洞宗が、各教団のハワイ布教経験者を招き、ハワイ布教に関する情報を共有し、意見交換するために開いたものです。日蓮宗、真如苑、浄土真宗本願寺派、真言宗、曹洞宗、本会の6教団から代表者がパネリストとして出席しました。各発表者は、それぞれの教団のハワイ布教の歴史や意義、国内からの支援体制、布教師の人材育成などについて説明し、ハワイ布教の現状と課題を分析しました。この中で、言語の問題や、日系人以外への布教の伸び悩み、新たな文化や価値観を持った日系3世、4世に対応するための意識改革の必要性などが指摘されたほか、「海外布教の場合もまず自分自身の信仰を深めることが基本ではないか」といった意見が出されました。山本教会長は、1951(昭和26)年、ハワイに法の種が捲かれて以来の本会の布教の歴史やサンガのつながりについて説明したあと、「異文化での布教では、一度『自分の信仰の本質は何か』ということをじっくりと見極め、その土地の文化や習俗などの『衣』を着け直すことが大事ではないでしょうか」と述べました。

(2003.02.28記載)