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2003年02月24日 庭野会長、タイでの「ナムトクの丘・世界平和祈念の集い」に参加

新宗連(新日本宗教団体連合会)の結成50周年を記念し、2月24日、タイのサイヨーク・ノイ・ナムトクで「ナムトクの丘・世界平和祈念の集い」が行われました。派遣団(団長・深田充啓新宗連理事長、副団長・庭野日鑛同副理事長)には、11教団から40人の代表が参加。本会から庭野会長はじめ、松原通雄外務部長、熊野隆規青年本部次長らが列席しました。第二次世界大戦中、日本軍による「泰緬鉄道」(タイとビルマ=現ミャンマー=を結ぶ戦略鉄道)建設では、連合軍捕虜など2万とも3万とも言われる犠牲者を出しました。ナムトクは、同鉄道のタイ側現存最終地点です。参加者は、新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)が昭和49年に建立した供養搭(サンプラプーン)の前で、戦争によるすべての犠牲者の慰霊供養を行い、あらためて絶対非戦と平和実現への誓いを新たにしました。

映画『戦場にかける橋』で有名な「泰緬鉄道」。厳しい自然環境と過酷な突貫工事により、連合軍捕虜や東南アジア各地から集められた労働者、旧日本軍鉄道隊員などに多くの議性を生みました。枕木1本に人一人の割合で死亡したとも言われます。
29年前の1974年、この地に新宗連は「第1次東南アジア青年平和使節団」(31人参加=通称・アジア懺悔行)を派遣。本会からは、庭野欽司郎参務(当時・青年本部長)ら5人が参加しました。一行は、供養搭を建立し、犠牲者に慰霊の誠を捧げたほか、『ブーゲンビリアの花咲く限り 私たちはあなた方の平安を祈りつづけます』(抜粋)と記した銘板の碑も建立しました。全戦没者を慰霊し、非戦の誓いを行動につなげていこうとする新宗連の象徴とも言える活動です。
新宗連の結成50周年を記念して行われた「ナムトクの丘・世界平和祈念の集い」は、午前9時(現地時間)開式しました。4人のタイ人僧侶による読経供養に次ぎ、力久道臣・新宗連青年会委員長がナムトクの丘での慰霊について経過を報告しました。
続いて深田新宗連理事長があいさつ。「泰緬鉄道」建設によって犠牲者が生まれた歴史に触れながら、「皆さまの心からの慰霊によって、多くの霊も慰められると思う」と述べました。
このあと、老朽化により新たにつくられた碑文の除幕が代表によって行われ、庭野会長が各教団から寄せられた千羽ヅルを奉納。斎藤謙次・新宗連事務局長が祈願文を奏上しました。
最後に、参加した11教団の代表が、それぞれ祈りと「誓いの言葉」を奉納。本会は、礼拝の後、庭野会長が『私たちは、世界中の皆と「いのちの子」「兄弟姉妹」として仲よくし、二度と戦争の惨劇が繰り返されぬよう、平和への道を歩んでまいります』とする「誓いの言葉」を奏上しました。
なお、式典には、バンコク支部から島村現地布教員はじめ43人の会員がボランティアなどで参加し、式典を陰で支えました。

(2003.03.07記載)