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2003年03月27日 日宗連が宗教教育をテーマにシンポジウム

日宗連(日本宗教連盟)は3月27日、東京・千代田区のプレスセンターホールで『いま、"宗教教育"を考える 教育基本法第9条の理念と現状』をテーマにシンポジウムを開催、宗教関係者、教育関係者など142人が参加しました。

中央教育審議会は、『新しい時代にふさわしい教育基本法と教育進行基本計画の在り方について』と題する答申を3月20日、文部大臣に提出。日宗連は昨年、このテーマに関する中間報告を受けて同審議会に要望書を、今年1月には意見書を提示し、宗教教育の重要性を訴えてきました。同シンポジウムは、宗教教育に関する日本の公教育の現状を把握すると共に、「教育基本法第9条(宗教教育)」の理念と今後目指される宗教教育のあり方について、幅広く意見を交換することを目的に開催されました。
パネルディスカッションは、井上順孝・國學院大学教授をコーディネーターに行われ、梶田叡一・京都ノートルダム女子大学学長(中央教育審議会委員)、江原武一・京都大学教授、大谷哲夫・駒沢大学長、川又俊則・浦和学院高等学校教諭がパネリストを務めましたた。コメンテーターは共同通信社の西出勇志記者。
この中で、公教育での宗教知識教育、宗教的情操教育の必要性が主張されると共に、教育者の素養・資質、カルトへの対応など現実的な課題点が指摘されました。また、国際的多文化社会に生きる上でのアイデンティティー形成の必要性、宗教的「サブカルチャー」との関わり、「社会性」を育むための宗教ではなく「個」の人生を生き抜くための宗教の大切さなどが論点となりました。

(2003.04.04記載)