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2003年08月15日 世界平和を祈念し「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典を開催

終戦から58年目を迎えた8月15日、「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が大聖堂はじめ全国各教会で執り行われました。世界平和を祈念し、全国の教会から奉納された折りヅルが飾られた大聖堂には、東京教区の会員ら約2500人が参集しました。戦争の犠牲となった人々に哀悼の誠を捧げました。

式典は、佼成合唱団と東京佼成ウインドオーケストラの演奏で奉献曲『祈り』の調べが流れる中、東京教区西北ブロック学生部員70人による奉献の儀で開幕。庭野光祥次代会長導師のもと、読経供養が営まれました。回向文を奏上したあと、光祥次代会長は手製の折りヅルを奉納し、焼香を行いました。
続いて、会員代表者が体験説法を行いました。夫との不仲や長男の病気に悩む中で、大聖堂でのご命日式典に参加。「すべての現象は、その人を救うための仏さまの慈悲」という説法を聞き、夫の姿や長男の現象は、自分を成長させるための仏の説法だと気づき、とらわれから解放された体験を発表しました。また、青年部で取り組んだイラク戦争回避、早期終結に向けた活動に触れ、「一人ひとりの祈りと行動が、大きなうねりとなりました。これからも開祖さまが願われた平和への道を、青年と共に団結して歩んでいきます」と決意を表明しました。
法話に立った庭野会長は、世界で頻発する戦争やテロなどは人間がつくり出すものと述べた上で、「仏さまはいのちの尊さを説かれました。その教えを頂いている私たちは、自他のいのちの大切さをしっかりと認識していくことが大事です。本日、私たちは戦没者への慰霊、追悼の心を捧げていますが、もっとも重要なことは、私たち一人ひとりがいのちの尊さに気づくこと」と説きました。さらに、「不安材料の多い現代社会にあって、私たちは真の平和を築くため、仏さまの教えを信じ、自分のものとし、多くの人にお伝えをしていく。その精神を肝に銘じ、一層の精進をさせて頂きたいものです」と語り、世界平和に向けての心構えを示しました。

(2003.08.22記載)