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2003年09月10日 脇祖さま報恩会

庭野日敬開祖と共に立正佼成会を創立した長沼妙佼脇祖は、多くの人を教化して、会員から「慈母」と慕われました。その遺徳を偲び、会員が布教伝道の決意を新たにする「脇祖さま報恩会」式典が、長沼脇祖が遷化して丸46年を迎えた9月10日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂の式典には会員4200人が参集し、庭野日鑛会長が法話を述べました。

長沼脇祖の遺影と「ご法号」が安置された聖壇では、はかま姿の青年女子部員20人が香・花・供物を奉献し、読経供養が営まれました。続いて、導師の庭野光祥次代会長が、報恩讃歎文を奏上。VTR『脇祖さま:ただひたすらに』では、長沼脇祖の慈悲行に徹した半生が、参集した会員たちに伝えられました。
次に、霜村浩代・南多摩教会長が説法。長沼脇祖の在世中、その立ち居振る舞いを見て得た「その時その場で慈悲の心を寄せられるか」という人生の指針を披歴しました。また、自ら法の縁を求めた時、病魔から生還した体験や、青少年育成にかける思いを話し、法縁とサンガに対する感謝の念を強調しました。
このあと登壇した庭野会長は、『読売新聞』に掲載されたコラムを引用しながら、「あって当たり前」と、物への感謝を忘れた現代人の心のありようを指摘しました。
その上で、庭野会長は、長沼脇祖が物の有り難さを会員に示し、物のない戦後に布施に徹したことを述懐。「何もない時に物をくださり、そして、ご法が有り難いということを強烈に印象付けてくださいました。そのお陰さまで精進させて頂いているわけですから、脇祖さまのご恩はとても大きいのです」と遺徳を偲びました。
なお、8月末からこの日まで、大聖堂4階ホールでは「脇祖さま写真展」が開かれました。在りし日の長沼脇祖の姿と法話が展示され、多くの会員が感銘を受けていました。

(2003.09.19記載)