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2003年10月04日 厳かに「開祖さま入寂会」

庭野日敬開祖の入寂から4年目の祥月命日を迎えた10月4日、「開祖さま入寂会」式典が大聖堂をはじめ全国の教会で執り行われました。大聖堂には、118教会(海外教会を含む)から約6200人が参集。会員たちは、「追慕」「讃歎」「報恩感謝」の思いを新たにし、より一層の精進を誓いました。式典の模様は、全国の教会に衛星中継されました。

「開祖さま常住此説法のご座処」であり、庭野開祖の「お舎利」が奉安される「一乗宝塔」では、大聖堂での式典に先立ち、「開扉の儀」が行われました。
午前8時15分、多くの会員が合掌して見守る中、庭野日鑛会長の手によって扉が開かれました。続いて、庭野会長、山野井克典理事長、庭野光祥次代会長が、「一乗宝塔」前に設置された献花台にそれぞれ花を手向けました。
大聖堂の式典は、東京佼成ウインドオーケストラと佼成合唱団の序奏で開幕。聖壇上には、にこやかな表情で法話を述べる庭野開祖の写真が掲げられました。
「献供の儀」では、全国から寄せられた名産品などが、団参参加教会の青年女子部員代表20人によって奉納されました。続いて、「開祖さまとの対話」。在りし日の庭野開祖の姿がスクリーンに映し出されると、目頭を押える会員の姿が多く見られました。『妙法蓮華経如来寿量品』を読みあげる庭野開祖の読経の声が流れる中、時刻は庭野開祖が入寂した午前10時34分に。静寂に包まれた大聖堂内で、会員たちはあらためて庭野開祖の遺徳を偲び、決意を新たにしていました。
光祥次代会長導師のもと読経供養が営まれ、光祥次代会長が焼香を行いました。続いて、庭野会長が登壇し、「報恩讃歎文」を奏上、香を献じました。
このあと、山野井理事長があいさつ。平成18年の庭野開祖生誕百年に向けて信仰新生の機運を高める事業の一つ、「開祖生誕百年記念大聖堂改修事業」の概要について説明したあと、「この事業は、単に建物を改修することだけではなく、私たち一人ひとりが心の持ち方をあらため、心田を耕す努力が必要です。そのためにも、この入寂会を通して、開祖さまのお徳と願いをかみしめさせて頂きましょう」と大聖堂改修の意義を語りました。
次に、かつて庭野開祖のそばで秘書室長などを務めた根津益朗・元副理事長が『開祖さまを偲んで』と題し、庭野開祖の思い出を披露。「開祖さまは、あらゆる方々を同じように大切にされ、温かなお慈悲をかけておられました」と述べ、庭野開祖と会員との触れ合いを回想しました。
法話に立った庭野会長は、「南無の会」会長である松原泰道師が執筆する『宗祖・高僧に学ぶ法華経』(佼成新聞10月5日号)の一節を引用したあと、「開祖さまは本当にいろいろなお徳を示してくださいましたが、私たちの信仰は、ただ開祖さまにおすがりするだけでなく、一人ひとりが開祖さまのお説きくださったみ教えを自分のものとしてしっかり把握し、自覚をして、人さまにお伝えさせて頂くことが大切です。そうした願いを持って精進させて頂くことが、開祖さまが一番お喜びになることなのです」と会員に心構えを説きました。
式典終了後、聖壇前に焼香台が設けられ、参拝者による焼香が行われました。

(2003.10.10記載)