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2003年11月14日 第43回衆議院議員総選挙を終えて――松原外務部長が会員に向け談話を発表

衆議院の解散に伴う第43回衆議院議員総選挙の投開票が11月9日に行われ、各政党の新たな議席数が確定しました。今回の総選挙では、自民党が議席を減らしたものの「自公保」の与党で絶対安定多数を確保、一方、野党では民主党が議席数を大きく伸ばし、二大政党化が一層進む結果となりました。立正佼成会では、選挙に際し、政治浄化活動の基本姿勢、四項目の政治課題に基づいて、各教会(推薦委員会)が推薦候補者を選定しました。各党派別の推薦候補者は、自民党56人、保守新党1人、民主党86人、社民党2人、無所属の会1人、無所属6人の計152人。このうち当選者は、自民党44人、民主党70人、社民党1人、無所属1人の計116人となり、7割以上が議席を得ました。総選挙を終え、松原通雄外務部長は会員に向けて談話を発表しました。

【松原通雄外務部長談話】
このたびの衆議院総選挙に際しまして、各推薦委員会はじめ会員の皆さまに多大なご尽力を頂きました。心より御礼申し上げます。
各推薦委員会では、本会の政治浄化活動の基本姿勢と「平和主義の推進」「信教の自由の堅持」「政治倫理の確立」「行政改革の推進」という四項目の政治課題、さらに教団本部からの情報提供等に基づいて、推薦候補者の選定が行われました。教会の主体的な判断による選定が、今回さらに定着したと考えております。
皆さまのご理解とご協力、熱意のおかげさまで、152人の推薦候補者中、116人が当選いたしました。一部には残念な結果もありましたが、「健全な野党をつくり上げ育てていくことができる人材」「与党を内側から改革し浄化していく人材」の双方の観点から、よりよい政治を目指し、政界に緊張感をもたらそうと取り組んだ本会の姿勢は、十分に示すことができたのではないかと思います。
今回の選挙では、注目された政権交代には至りませんでした。今後も政権は「自公」の与党で運営されていくものと思われます。本会は一貫して、特定の宗教団体による影響が大きいと言われる政党の政権への参加は好ましくないと考えており、この点から、政権の枠組みには今後も注視してまいらねばなりません。また、政治の腐敗を防止し、一層の緊張感をもたらすためにも、政権担当能力のある野党の育成という視点を持ち続けることが大事であると考えます。
特に今回は、各党が政権公約(マニフェスト)を示し、政策を競いました。新政権がその公約をどのように実現していくか、また、それぞれの党のスタンスは矛盾なく主義の通ったものであるかなど、今後、その行く先を見極めていくことが必要です。私たちにとり、推薦議員の活動に注目し、日常的にも議員との対話を通して相互理解を深めることが大切になってまいります。政治は、主権者である国民の意思が反映されるものでなくてはなりません。
その意味からも、今回の投票率が伸び悩んだことは残念であり、私たちはさらに、棄権防止を呼びかけてまいらねばなりません。会員として、一国民として政治意識を高めていくことが一層求められております。
今後も、本会は、人々の幸せと平和な社会の実現に向けた菩薩行として、政治浄化活動に取り組んでまいります。皆さまの一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

【当選した推薦候補者】

【自民】赤城徳彦 甘利明 石原伸晃 伊藤達也 今津寛 岩崎忠夫 江渡聡徳 衛藤晟一 大島理森 小野晋也 尾身幸次 梶山弘志 亀井善之 河野太郎 河野洋平 高村正彦 小坂憲次 桜井郁三 左藤章 佐藤剛男 島村宜伸 自見庄三郎 下村博文 菅原一秀 高木毅 武部勤 竹本直一 田中和徳 谷畑孝 谷垣禎一 中馬弘毅 永岡洋治 中川昭一 根本匠 原田義昭 平沢勝栄 保利耕輔 町村信孝 松宮勲 宮下一郎 武藤嘉文 森山真弓 山際大志郎 渡辺具能 

【民主】
安住淳 荒井聰 五十嵐文彦 池田元久 石井一 泉房穂 稲見哲男 井上和雄 生方幸夫 枝野幸男 大島敦 大谷信盛 大出彰 岡田克也 奥村展三 加藤尚彦 金田誠一 菅直人 菊田真紀子 岸本健 木下厚 玄葉光一郎 小平忠正 五島正規 小宮山泰子 小宮山洋子 近藤昭一 佐藤謙一郎 佐藤公治 末松義規 鈴木克昌 首藤信彦 仙谷由人 高井美穂 武正公一 武山百合子 田島一成 玉置一弥 樽井良和 辻恵 手塚仁雄 土肥隆一 中川正春 長島昭久 仲野博子 中野譲 長安豊 西村智奈美 鳩山由紀夫 藤田幸久 肥田美代子 平岡秀夫 平野博文 古川元久 古本伸一郎 細野豪志 細川律夫 前原誠司 松崎公昭 松野信夫 松野頼久 水島広子 室井邦彦 山岡賢次 山井和則 横路孝弘 吉田泉 吉田治 若井康彦 若泉征三 

【社民】
横光克彦

【無所属】
加藤紘一

計116人(政党別 敬称略)

(2003.11.14記載)