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2003年12月10日 ジェンスタッフの赤堀さんがイラクから帰国

本会一食平和基金が支援する「特定非営利活動法人ジェン(JEN)」のバグダッド事務所プログラム・オフィサーとして、イラクの復興支援に携わっていた赤堀久美子さんが12月10日夜に帰国し、成田空港で緊急記者会見を行いました。赤堀さんは、今年8月に現地入りし、学校修復事業に従事。先月末にイラク北部で日本人外交官2人が殺害され、日本人のNGO(非政府機関)スタッフが相次いで撤退した後も、同国に残り支援活動を続けてきました。

会見の中で赤堀さんは、まず現地の状況に触れ、「特にこの1カ月間は、銃声や爆発音が増え、民間の外国人が被害に巻き込まれる可能性が高まっていた」と説明しました。
また、9日に閣議決定した自衛隊のイラク派遣に関し、「イラク国民の多くは、日本に"平和な国"という印象を持っています。自衛隊の派遣はそうしたイメージを崩すと同時に、テロ攻撃の対象となる恐れがあります」と今後の状況悪化を懸念しました。
現地の学校修復事業については、ユニセフ(国際連合児童基金)と協働で3カ所の小学校修復がまもなく終了、来年1月から、新たに10校の修復事業に着手することが発表されました。
なお現在、現地ではジェンバグダッド事務所長を務めるフランス人のシリル・カッパイ氏とイラク人スタッフが継続して事業を行っていることが報告されました。

(2003.12.19記載)