News Archive

2004年01月30日 スリランカ・サルボダヤのグナセナさんコメント『ゆめポッケに対する期待』

スリランカで仏教を基盤とした農村開発運動に取り組むのサルボダヤのグナセナ・ジャヤコディデ執行役員がこのほど来日し、本会を訪問しました。同団体は今年から「ゆめポッケ」の受け入れを担当、初めてスリランカの子供たちにポッケが手渡されます。現地の子供たちの状況、「ゆめポッケ」に対する期待を語って頂きました。

スリランカは、シンハラ民族とタミル民族の長年にわたる争いによって、多くの人が犠牲となりました。現在、戦争は終結したものの、双方の確執、偏見は人々の心に根強く残っています。
子供たちの中には、家や家族を失い、国内避難民としての生活を強いられている子もたくさんいます。小型爆弾や地雷も残っているため、その犠牲となった子供もいます。
そうした中、今回、皆さんからの「ポッケ」を受け取るのは、シンハラとタミル双方の6歳から15歳の子供たちです。ただ単に私たちスタッフから子供たちに手渡すのではなく、双方の子供たちが「ゆめポッケ」を渡しあい、交流を深められるようなプログラムを計画しています。
タミルからシンハラに、シンハラからタミルに、"平和の証"が手渡される。立正佼成会の子供たちがポッケに託した平和への願いを共に分かち合い、「自分たちは同じ人間なんだ」「仲良くしていくことが出来るんだ」と実感する。さらに、子供たちが各家庭に戻り、親やきょうだいに、触れ合いの体験を語ることで、少しずつでも両者の誤解が解ければと願っています。
私は、現在のスリランカはもちろんですが、世界の中で子供たちこそが平和を作っていく存在だと思っています。子供たちは純粋です。笑顔が好きだし、けんかは嫌いです。そんな純粋な気持ちをさらに深め、お父さんやお母さんによい影響を与えていくことができると思います。
「ゆめポッケ」は、双方の子供たちに平和をもたらし、さらに子供から親に平和をもたらす「平和」への第一歩です。立正佼成会の子供たちの平和への願いを必ずやスリランカ和平へとつなげていきたいと思っています。皆さんの真心からのポッケに心から感謝申し上げます。春に配布活動を予定しています。スリランカの子供たちの喜びを、ぜひ皆さんにご報告させて頂きます。

(2004.01.30記載)