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2004年01月23日 立正佼成会一食平和基金運営委員会 平成16年次の運営計画を発表

立正佼成会一食平和基金運営委員会(委員長=松原通雄外務部長)は、このほど平成16年次の運営計画を発表しました。本年次の予算総額は、4億7178万3000円。運営計画は、「合同プログラム」「自主プログラム」「資金助成」「緊急支援プロジェクト」の4つの項目で構成されており、貧困撲滅、平和構築に向けたさまざまなプロジェクトに充てられます。なお、これまで年数回の審議によって支援を行ってきた国内外の団体に対する「一般助成」に関しては、今年から窓口を「庭野平和財団」に移行することになりました。

「合同プログラム」は、本会が他団体と合同で実施するプロジェクトを指します。「アフリカへ毛布をおくる運動」をはじめ、エチオピア植林プロジェクト、本会も加盟する特定非営利活動法人ジェン(JEN)の運営支援など全13件に1億5300万円が計上されています。今年は新たに「アジア・アフリカエイズ感染予防支援」「難民支援・平和構築」「社会派仏教団体支援」「諸宗教団体パートナーシップ」の4つのプロジェクトが計画されており、世界的な重要課題や本会平和活動の方向性などを考慮した上、焦点を絞った支援が行われます。プロジェクトを行う団体の選定や具体的な内容については年2回の審議によって決定されることになりました。
本会独自の活動である「自主プログラム」には1億5434万3000円の予算が組まれています。「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」はじめ、毛布配布ボランティアなどの「立正佼成会一乗ボランティア」、サハリン支援プロジェクトなど10件に充てられます。貧困地域を包括する海外の教会および拠点(欧州を含む)が現地で人道支援に携わるなど、対外活動を行うための資金として600万円の支出が新たに予定されています。
「資金助成」は、<1>宗教協力助成<2>特別助成<3>国連支援助成の3項目と「予備費」を含め、1億6440万円が計上されています。なお、年数回の審議で支援を行ってきた「一般助成」に関しては、庭野平和財団の「活動助成」に委託することが決定しました。また、「緊急支援プロジェクト」として、国内外での緊急事態に随時、対応していく意向です。

(2004.01.23記載)

【一食平和基金の庭野平和財団への移行に関して】(2004年4月6日)

「立正佼成会一食平和基金」運営委員会委員長 松原通雄

「立正佼成会一食平和基金」運営委員会(委員長=松原通雄外務部長)は、本年次から、資金運営の一部を庭野平和財団に移行することになりました。教団第9次基本計画の「一食平和基金の運営と運用形態の改善」に加え、「開祖さま顕彰事業」の一つ「『庭野平和財団』と『一食平和基金』の統合を目指して」の命題を受けて実施されるもの。同財団は今後、同運営委員会が国内外の団体に対して行ってきた「一般助成」の分野を担うことになり、その一つの試みとして「南アジアプログラム」が展開されます。松原同委員会委員長に一食平和基金の運営の一部を同財団に移行する背景、システムの流れについて聞きました。

「一食を捧げる運動」によるの会員の皆さまからの尊い浄財は現在、4つのプログラムに基づいて活用させて頂いています。
「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」をはじめ、本会独自の活動を対象とした「自主プログラム」、「アフリカへ毛布をおくる運動」など他団体と合同で実施する「合同プログラム」、外部団体や国連機関などに対する「資金助成プログラム」、災害などの緊急時に対応する「緊急プロジェクト」です。
このたび「資金助成プログラム」の中で、主にNGO(非政府機関)などの活動に対して行ってきた「一般助成」の受け皿を庭野平和財団に移行することになりました。
同財団は、宗教的精神を基盤とした平和のための思想、文化、科学、教育などの研究や諸活動への助成を行っている専門機関です。混迷する世界情勢の中、今後、一食運動による皆さまからの浄財を平和実現に向けてより有効に使わせて頂くために、運営委員会では、各方面と検討を重ね、専門性、先見性、社会性などをそなえた同財団を通した支援が適切であるとの結論に至りました。
これまで運営委員会では、毎年、約80団体に対し支援を行ってきましたが、各団体の皆さまには、その趣旨を十分ご理解して頂いた上、財団への支援申請を紹介しています。
さらに運営委員会では、今年から展開される「南アジアプログラム」に対して支援していくことになりました。このプロジェクトに、今年は約9000万円が充てられることになっています。ぜひ関心を持ってこのプロジェクトを見守って頂きたいと思います。
一方で、運営委員会では、これまでどおり、「自主プログラム」「合同プログラム」などの内容を充実させ、宗教団体としての社会貢献について摸索していく意向です。
皆さまからの尊い浄財にあらためて感謝するとともに、今後、「宗教性」「専門性」をさらに生かした活用に力を注いでまいりますことをお約束申し上げます。

(2004.04.09記載)