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2004年02月18日 新宗連「第22期第9回理事会」が開催

新宗連(新日本宗教団体連合会)の「第22期第9回理事会」が2月18日、法輪閣で開催され、理事、各総支部会長、同事務局長など75人が参加しました。

冒頭、会場提供教団を代表して庭野日鑛会長があいさつしました。庭野会長は、青少年の健全育成を図るため、本会が平成16年次の「方針」に「斉家」を掲げたことを紹介し、ぬくもりのある家庭づくりに力を注いでいることを説明しました。また、庭野開祖生誕100年の記念事業として、大聖堂の免震・リニューアル工事を進めている現状を報告しました。議事では、平成16年度事業計画案、同予算案、役員任期改正案が審議されたあと、新宗連結成50周年事業として一昨年開設された「宗教もしもし相談室」の利用状況が報告されました。同相談室に対するニーズは年々高まっており、今後さらに運営方法を充実させ、相談室を継続していくことが確認されました。
続いて、各委員会や関連機関からの報告が行われました。この中で、新日本宗教青年会近畿連盟(青近連)は、11月に実施予定の結成50周年記念式典に併せ、新宗連加盟教団の代表者などから青年に向けた「世界一短いメッセージ」を募り、文集を作製することを発表しました。
理事会に続き、学習会が行われ、武者小路公秀・中部大学教授が『現代の世界構造と平和』をテーマに講演しました。武者小路教授は、現代の安全保障に触れ、軍事力を背景にテロ組織や「ならず者国家」を先制攻撃してもかまわないとするアメリカの国家安全保障戦略に疑問を投げかけました。さらに武者小路教授は、民衆が自分たちの安全を守るという意識を高め、民衆を中心に国家や国連機関が連携して平和の構築にあたる「人間安全保障」の考え方が大事との認識を示しました。その上で、「平和共存に向けて、寛容で共生的な東洋の宗教が大いに役立つ」とし、グローバル化する現代社会の中で、新しい精神性を涵養する新宗教の役割の重要性を強調しました。

(2004.03.05記載)