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2004年08月04日 「比叡山宗教サミット 世界平和祈りの集い」に山野井理事長が出席

国内外の宗教者が一同に会し、世界平和を祈念する「比叡山宗教サミット17周年 世界平和祈りの集い」(天台宗国際平和宗教協力協会など主催)が8月4日、滋賀県大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で開催され、宗教指導者ら約700人が参列しました。本会から山野井克典理事長、松原通雄外務部長が出席。山野井理事長は参列者の代表とともに「平和の祈り」を捧げたほか、レセプションで祝辞を述べました。

「世界平和祈りの集い」は、1986年にイタリア・アッシジで開かれた「アッシジ平和祈願の日」の精神を継承するため、故山田惠諦師(第253世天台座主)の呼びかけにより、翌87年に始まりました。以来、毎年比叡山に国内外の宗教者が集まり、宗教・宗派を超えて世界平和実現に向けた祈りが捧げられ、17年を迎えました。
一隅を照らす会館前広場で行われた集いでは、渡邊惠進天台座主導師による法楽(読経)のあと、渡邊座主が平和祈願文を奏上。イラクやパレスチナで続く武力衝突に憂慮を示したあと、宗教の役割に言及。「宗教は、戦争やテロに正当性を与えるのではなく、強い抑止力になるべきもの」とした上で、「地上の60億すべての人が互いに助け合い、喜び合える日が到来するまで、宗教の教義の垣根を越えて祈り、力を合わせて行動を起こさなければならない」と宗教間対話の推進を訴えました。
「平和の祈り」では、山野井理事長が参列者代表15人とともに登壇。延暦寺全山の鐘が打ち鳴らされる中、1分間の黙とうを捧げました。
大津市内のホテルに会場を移して行われたレセプションで、祝辞に立った山野井理事長は、集いの中で唱和された『平和の合い言葉』の一説「尊い生命を大切にしよう」を引用し、「戦争で多くのいのちが失われている中、平和実現に向けて、私たち宗教者はこの言葉をもう一度、かみしめてみる必要があると思います」と語りました。

(2004.08.20記載)