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2004年08月07日 教育者教育研究所が「夏季教育者セミナー」を開催

授業の技術と教師自らの人間性を高めようと、教育者教育研究所(長本晃一所長)は8月7、8の両日、第一団参会館で「夏季教育者セミナー」行いました。幼稚園から高校までの教諭、将来教職を目指す学生など約270人が参加、講演や研修、討議などに臨み、自己啓発に取り組みました。

セミナーでは今季初めて、代表2人による「模擬授業」と研修『よりよい授業を目指して』がプログラムに加わりました。授業のスキルアップを目的としたもので、小学2年生を対象とした国語の授業と中学1年の地理の授業がそれぞれ参加者の前で公開されました。これを受け、東京教師養成塾の橋本誠司教授が2人の授業の長所を説明しながら、「子供の発想を大事にすることが大切。授業の主役は生徒です」とアドバイスしました。
また、対象を幼稚園、保育園の教諭、保育士にしぼり、同研究所専任講師の西村倭子氏が講演。幼保一元化に伴う保育士の負担増加に言及し、「力量をつけなければ幼児教育の経営が成り立ちません」と指摘しました。その上で、子供や保護者への保育指導の責任の重さを強調。「子や親への命令、禁止はマイナス3000点、共感、理解はプラス1点」と話し、子や親の行動を善悪の判断をせずにそのまま受け入れることが保育士の人間性を高めると説きました。
さらにセミナーでは、生徒のよさを発見し伸ばす触れ合いを2人の教諭が発表。続いて、研修に立った教諭は、生徒のどんな小さなことでも認める触れ合いの大切さを訴えました。
2日間のセミナーを通し、参加者からは「子供たちがいるから先生でいられる」「抱きしめてあげられる先生になりたい」などの感想が聞かれました。

(2004.08.20記載)