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2004年09月07日 東京ジャーミイのアヤズ会長らが来会

9月7日、東京・トルコ・ディヤーナト・ジャーミイのジェミル・アヤズ会長と樋口美作・日本ムスリム協会名誉会長が来会し、事務庁舎で山野井克典理事長と懇談しました。本会から神谷昌道・外務部次長が同席しました。

東京ジャーミイ・トルコ文化センター(東京・渋谷区)は2000年6月、東京回教学院の跡地に建設されました。「ジャーミイ」はトルコ語でモスク(イスラーム寺院)の意。日本に在住するトルコ人ムスリムの礼拝場として、また情報交換、文明間対話の場として役割を果たしています。昨年4月には宗教法人東京・トルコ・ディヤーナト・ジャーミイが発足しました。
懇談の中でアヤズ師は、任期を終え、トルコに帰国することになったと報告。日本での体験に触れながら、宗教を超えて共に平和を祈り、実践していくことの大切さを語りました。
これを受け、山野井理事長は「これまで日本人はイスラームに対する理解が浅かったが、宗教界では樋口先生はじめムスリムの方々の尽力で、相互理解と協力が進みつつある」と語りました。また、樋口師も「日本のムスリムは少数だが、WCRP(世界宗教者平和会議)などを通じて、佼成会はじめ他の宗教と共に歩んでいる」と述べ、日本の中でのイスラームの役割に言及しました。アヤズ師は「帰国後、トルコ政府の宗教庁に日本での宗教協力活動を伝え、これからも日本との友好関係の推進に尽くしたい」と抱負を語りました。
このほか、ロシア南部・北オセチア共和国の学校占拠事件などについて語り合い、諸問題の解決に向け、宗教者が一層、対話を深めていく必要性が確認されました。

(2004.09.17記載)