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2004年09月10日 脇祖さま報恩会

庭野開祖と共に本会の礎を築き、会員から「慈母」と慕われた長沼妙佼脇祖。遷化から47年を迎えた9月10日、「脇祖さま報恩会」式典が大聖堂はじめ全国各教会で行われました。報恩会は長沼脇祖の遺徳を偲び報恩感謝の誠を捧げ、修行精進への誓いを新たにする日です。大聖堂での式典には会員3077人が参集しました。

式典では、「脇祖妙佼慈道菩薩」のご法号が安置された聖壇に桃色のはかま姿の青年女子部員20人が香・花・供物を献じました。庭野光祥次代会長導師による読経供養、報恩讃歎文奏上と続き、VTR『脇祖さま――ただひたすらに』が上映されました。
このあと尾本貢一・長野中央教会長が体験説法。幼少期や学生時代に長沼脇祖と触れ合った思い出を振り返り、「脇祖さまは、わんぱくだった私に年齢に応じた説法をしてくださいました。正直に素直な心で修行させて頂くことで信仰を次代に継承していくことができると信じ、お役に取り組ませて頂いています」と発表しました。次いで全員で報恩讃歌『慈悲の華』を合唱しました。
法話に立った庭野会長は本会の使命に言及。「脇祖さまは『立正佼成会をもととして法華経が世界万国に弘まるべし』というご神示を頂いたということですが、それは信仰者の使命を自覚するということに大事な意味合いがあるのだと思います。平和を家庭から社会、世界へと築いていくために私たちには大きな使命があるのです」と述べました。
また、庭野会長は宮沢賢治の作品を引用しながら「人間が幸せになるためには、虫も獣も魚も鳥もみな、地球上のあらゆる生物ときょうだいなのだという気持ちで生きていくことが大切です。それが母なる地球にいのちを頂いた私たちの生き方です。世界に目を向け、日本がどうあるべきかを考え、さらに社会や家庭がどうあるべきか、しっかり見据えながら精進させて頂くことが脇祖さまへの報恩につながるのです」と心構えを示しました。
式典終了後、庭野光祥次代会長は庭野皓司参務と共にお山(脇祖さま旧私邸)を参拝、報恩感謝の誠を捧げました。

(2004.09.17記載)