News Archive

2004年11月08日 苦悩に寄り添い――長岡教会


家屋倒壊により避難生活を続ける会員を見舞う小熊教会長。被災状況に耳を傾け、励ましの声をかけた(10月26日、長岡教会)

長岡教会の包括地域では、長岡市や小国町を中心に会員宅698世帯(11月1日現在)で家屋や家財が破損する被害が出ました。特に、震源地に近い長岡市南部の六日市町、妙見町などでは家屋全壊の被害もありました。

小熊啓之教会長はじめ会員たちは、震災後、会員宅を訪れ被害状況を確認。水道やガスなどのライフラインが寸断される中、会員の求めに応じて水、お湯、カセットコンロなど当面必要な物資をその場で調達しました。7月の集中豪雨に見舞われ、教会から支援を受けた三条市などの会員からは、いち早くおにぎりが教会道場に届けられました。また、避難生活を送る会員のために下着類が集められるなど、会員同士の助け合いが展開されました。
26日には、教会道場に支部長、主任ら約150人が集まり緊急の説明会を実施。席上、小熊教会長から会員の被害概況が報告され、たとえ苦境にあっても人さまのために手を差し伸べる菩薩の精神の大切さが強調されました。
その後、教会幹部による会議が随時開かれ、幹部らは物的支援と同時に、信仰者として心の救いの重要性を確認。「励まし訪問」として現在、会員宅を1軒1軒訪れ安否確認を行うとともに、会員たちの苦しみやつらさに寄り添っています。
同教会ではまた、被災した会員たちに各自の思いを専用の用紙に綴ってもらっています。これらの声は随時まとめられ、「かわら版」として会員をはじめ行政関係者や避難所で生活する市民に手渡される予定です。
29日からは3日間にわたり、朝6時から教会道場で「復興祈願供養」が実施され、会員たちが、地域の人々の1日も早い物心両面からの復興を祈りました。
一方、青年部員たちも義援金の募金箱や募金袋を製作し、道場内に設置したり会員に手渡すなどして協力を呼びかけています。また、連日、教会道場に集まり、ご供養後、電話やメールで青年部員の安否を確認し激励するほか、法座で互いの心を確認し合っています。今後は、青年部員宅も回る予定です。 
なお、教会道場には、地震が発生した10月23日の夜から25日まで地域住民約150人が一時的に避難。会員から布団や食料、水が提供されました。

(2004.11.08記載)