News Archive

2004年12月01日 ヨルダン・アンマンでWCRP国際評議員会

WCRP(世界宗教者平和会議)国際評議員会が12月1日から3日までヨルダン・アンマンの王立科学研究所、市内ホテルなどで行われました。これに、同国際委員会実務議長のハッサン・ビン・タラール王子をはじめアメリカ、ヨーロッパ、中東などから国際評議員、オブザーバー、ユニセフ関係者たち約30人が出席しました。日本からは立正佼成会の酒井教雄参務が参加しました。

評議員会では、世界の実情とWCRPが行うプロジェクトの学習が行われました。特に、中東和平のプロセスには不可欠であるとの認識から、パレスチナ問題や戦闘が続くイラクの現状と同地でのプロジェクトの進捗について、視察と報告が行われました。
現在、ヨルダンには人口の42%にあたる170万人のパレスチナ難民がおり、評議員たち一行は、難民キャンプの一つバカアを訪問しました。UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)ヨルダン代表の案内により、日本政府の支援で建設された小学校などを視察し、学校数の不足や"帰還"を願う難民の心情を学びました。
また、イラクの現状を、同国でコーディネーターを務めるハイダー・アブドゥルアミル氏が報告しました。ハイダー氏は、米軍のファルージャ攻撃以来、極度に悪化した治安の回復が最大の課題であると示したあと、WCRPの支援によって設立されたイラク諸宗教評議会が今後取り組もうとしている人道支援や子供たちへの寛容教育などを説明しました。
評議員会では、ハッサン王子の子息にあたるラシド・エル・ハッサン王子が、人道支援についての特別スピーチを行いました。

(2004.12.17記載)