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2005年02月22日 日宗連が第1回「宗教と生命倫理シンポジウム」開催

日宗連(財団法人日本宗教連盟)は2月22日、セレニティホールで第1回「宗教と生命倫理シンポジウム」を開催しました。日宗連に協賛する5団体(教派神道連合会、財団法人全日本仏教会、日本キリスト教連合会、神社本庁、財団法人新日本宗教団体連合会)などから約150人が参加、本会から庭野日鑛会長(日宗連理事長)はじめ関係者が出席しました。

国会で臓器移植法案が審議されていた平成9年5月、日宗連は、参議院の全会派と臓器移植特別委員会の委員らに「意見書」を提出、宗教界の意見を聴取し、十分に審議するよう要請しました。その後、臓器移植法が成立。同法が施行されてから7年余が経過した今もなお、脳死の判定などをめぐってさまざまな問題が提示されています。こうした中、国会では臓器移植法改正の動きも見られます。日宗連では、生命科学の急速な進歩が「臓器移植」問題にとどまらず「人のいのちの始まりと終り」に多くの問題を投げかけていることから、『いま、臓器移植の行方を考える――臓器移植法の改正と生命科学研究の課題』をテーマに「宗教と生命倫理シンポジウム」を開催しました。
当日は冒頭、庭野・日宗連理事長があいさつしました。生命の誕生から今日に至るまで、地球上の生きとし生けるものすべてが38億年のいのちの歴史を有しているとした上で、科学のおかげで人間は、他の動物と比較にならないほど豊かな暮らしができるようになったと述べました。一方で、「いのちの商品化」「科学技術によって操作される人のいのち」ということへの懸念に触れ、38億年の歴史を持つ生命の世界を、科学が生まれてからの300年という時間の中で発達した人間の尺度で左右することが許されるのか、ということも問題になっていると指摘。「この機会に、そのような大切な事柄をお互いさまに見つめ合えることができれば幸いと思います」と述べました。
 このあと、島薗進・東京大学教授、横田裕行・日本医科大学付属病院高度救命救急センター助教授、小松美彦・東京海洋大学教授、町野朔・上智大学法学研究科教授、松田達夫・人類愛善会生命倫理問題対策会議事務局長をパネリストに、パネルディスカッションが行われました。井上順孝・國學院大学教授(日宗連理事)がコーディネーターを務めました。パネリストは、宗教学、生命倫理学、法学、医師、宗教者などそれぞれの視点、立場から意見を述べました。

(2005.02.25記載)