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2005年03月07日 新宗連憲法研究会が第3回学習会を開催

新宗連(新日本宗教団体連合会)の憲法研究会(座長=力久隆積・善隣教教主)は3月7日、新宗連会館で第3回学習会を開催し、同研究会メンバーら12人が参加しました。当日は、『憲法の基本的役割と機能』をテーマに平野武・龍谷大学法学部教授が講演しました。)

平野氏は、ヨーロッパの歴史に触れながら、「立憲主義」という憲法に基づいた国の仕組みをつくる考えが、どのようにして生まれたかを説明。絶対王政の時代を経て、「本来、人間は生まれながらにして自由」といった人間の尊厳や平等、個人の権利を尊重する人権思想の誕生が大きな要因になっていると強調しました。
その上で、「侵害されやすい個人の自由や権利を確保するために、国家の仕組みを定めたのが憲法。人権保障を目的に、国家権力をどうコントロールし、制限するかが憲法の理念です」と述べました。
また、憲法の理念は20世紀のファシズム、全体主義の経験からさらに重視され、日本国憲法にも生かされていることを解説しました。

(2005.03.11記載)