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2005年04月01日 「アフリカへ毛布をおくる運動」スタート

「アフリカへ毛布をおくる運動」(主催・同運動推進委員会)が4月1日から、全国各地で一斉に始まります。本会では21年目を迎える同運動に今年も参画。各教会では戸別訪問を通したPR活動や収集活動が活発に展開されます。5月31日までの2カ月間、全国各地で活発な啓発、収集活動が展開されます。

「アフリカへ毛布をおくる運動」は1984年、大干ばつに見舞われたアフリカへの緊急支援としてスタートしました。この年、外務省の呼びかけで官民合同による「アフリカへ毛布をおくる会」(森繁久弥会長)が結成。本会も参画し、会員をあげて毛布収集に取り組みました。171万1500枚を収集し、翌85年に同組織は解散。毛布のニーズがまだまだ高いことから、本会をはじめとするNGO(非政府機関)が引き続き地道な活動を続け、毎年、10万枚以上の毛布をアフリカ各国へおくり続けてきました。
本会会員は、毎年、戸別訪問での呼びかけをはじめ、地元のテレビ、ラジオ、広報紙でのPR活動を展開。ここ数年は「海外輸送費用」協力金への理解も深まり、協力金のみの支援も増えました。また、本会各教会では、輸送協力金のためのバザーや教会内での募金活動が行われています。
昨年は同運動20周年にあたり、会員に対する実態調査を行いました。毎年の取り組みを通して、同運動に対する会員の意識が高まると同時に、アフリカへの関心が強まっていることが明らかになっています。また配布国のニーズ調査も実施。調査結果を踏まえ、今収集期間中に集められた毛布の配布国が選定されます。
収集期間は5月31日まで。2カ月間にわたり、活発な活動が行われます。
【音声による自動案内】TEL 0180(99)3680
【ホームページアドレス】http://www.mofu.org

アフリカへ毛布をおくる運動に寄せて

「アフリカへ毛布をおくる運動」が4月1日にスタートしました。21年目の同運動推進委員会には、本会はじめNGO(非政府機関)5団体が「構成団体」として参画しています。同運動の代表幹事を務める立石信雄・アフリカ協会理事に、スタートにあたりメッセージを頂きました。

【立石信雄・アフリカ協会理事メッセージ】
「アフリカへ毛布をおくる運動」は、今年21年目を迎えました。世界の情勢がめまぐるしく変化し、世間の関心も日々移り変わっていく中、20年間の長きにわたり、アフリカの人々に関心を持ち、地道に運動を重ねてくださっている立正佼成会の皆さまに、まず感謝を申し上げたいと思います。
今年のポスターは、毛布がいかに役立っているかをイラストでわかりやすく紹介しています。1枚の毛布が「コート」になり、「じゅうたん」になり、「傘」にもなる。こうしたニーズは20年前も、今も変わりません。
アフリカには砂漠が多く、そうした地域にもたくさんの人々が暮らしています。砂漠は気温の差が激しく、日中40度の暑さに見舞われ、夜は0度以下になることもあります。そうした厳しい自然環境に加え、慢性的に貧困にあえぐ現地の人々にとって、毛布はいのちを守る重要な役割の一つを担っています。
皆さまは、そうした人々に、ただ単に毛布を支援するだけでなく、「おくり手」の真心を伝えようと、質のよい毛布を提供し、メッセージを縫い付けるなど、さまざまな工夫をされています。また、ボランティアの方が実際にアフリカを訪れ、毛布を直接現地の人々に手渡すことで「受ける側」と「おくる側」の心が通い合い、共に救われる世界を築いておられます。
21年前、この運動は大干ばつという緊急の支援活動として呼びかけられました。それが皆さまによって「ハート・トゥ・ハート」「ハンド・イン・ハンド」の運動に発展し、定着してきたものと確信いたします。
皆さまとともに運動に参画している私たち構成団体のメンバーは、「共生」「国際親善交流」という共通意識のもと、今年もこの運動に取り組んでまいります。
アフリカには貧困や教育、感染病などの問題が山積しています。どうかこれまでどおり関心を持ち続け、今年もアフリカの人々の幸せを願って共に行動させて頂きましょう。

(2005.04.01記載)