News Archive

2005年04月08日 降誕会

釈尊の生誕を祝い、その意義をかみしめる「降誕会」が4月8日、普門館はじめ全国各教会で行われました。大聖堂改修工事のため普門館で行われた式典には、全19教区の60教会から3500人が参集。法話に立った庭野会長は、あらゆることが人格を高める本仏の慈悲であると強調し、生かされているいのちに気づき、感謝することが釈尊の教えの核であると話しました。この日、全国各教会でも式典が行われたほか、駅頭、商店街などに花御堂を設置し、会員たちが市民に灌仏を呼びかけました。8年目を迎えた「花まつりをもっと身近にキャンペーン」は今年で幕を閉じます。

普門館での「降誕会」式典では、佼成合唱団の歌う『降誕讃歌』に導かれ、全国の青年女子部員代表40人が奉献の儀。続いて、長谷川裕史理事を導師に読経供養が行われました。庭野会長が啓白文を奏上し、ご宝前に設けられた誕生仏に甘茶をかけ供養しました。
このあと、稚児総代の二人が稚児讃嘆文を奏上。次いで、佼成育子園の園児17人が桜花のついた小枝を両手に可愛らしい遊戯を披露しました。
説法のあと法話に立った庭野会長は、『天上天下唯我独尊』という釈尊の誕生偈について解説。「人間は、真理を知ることによって運命を切り開いていくもので、その力を持っていることを教える言葉です」と述べました。その上で、「私たちのいのちは無限の因縁の中にあり、あらゆるものが総力をあげて私たちを生かしてくださっているのです。そのことに気づき、感謝することが釈尊の教えの核になるものです」と話し、自らのいのちの尊さに気づく大切さを示しました。
さらに、仏は、人格を高めるために、あらゆる現象を示されると強調。「問題を起こさないで欲しいとはねつけるのではなく、むしろそのお陰さまで自分が向上できると受け取ることができれば、本当に有り難いこと」と、求道心を持った修行のあり方を明らかにしました。
式典後、普門館から一乗宝塔までお練り供養が行われました。佼成雅楽会、インド、バングラデシュ、スリランカの会員9人、在京から参加した稚児106人らが参加。稚児らは一乗宝塔の前で曼荼羅華を散華しました。

(2005.04.15記載)