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2005年05月06日 庭野平和財団「南アジアプログラム」 バングラデシュでスタート

庭野平和財団が進める「南アジアプログラム」のバングラデシュでのプロジェクトがスタートします。支援先は、NGO(非政府機関)の「ソリダリティ」に決定しました。同国でのプロジェクトは今年からで、同プログラムとしては昨年から始まったインドに続き2カ国目となります。『社会的弱者に向けた食の安全保障』の年間テーマに沿ってプロジェクトが実施されます。なお、同プログラムは本会一食平和基金から運営資金を委託されています。

南アジアプログラムは昨年、スタートしました。現在は『食の安全保障』(04年度)、『女性とジェンダー--社会的弱者を中心に』(05年度)を年間テーマにインドでプロジェクトが進められています。今年からは、新たにバングラデシュでもプロジェクトを実施することになりました。
今回、選考委員会によって決定された「ソリダリティ」(英語で「連帯」の意)は農業以外に産業がなく、経済的発展から立ち遅れた同国北部のクリグラム県で貧困者の支援に携わってきました。南アジアプログラムでは、大小の河川に挟まれた「チョール」と呼ばれる広大な中州に居住し、たび重なる洪水や土地の浸食などで困窮した生活を送る人々を支援します。住民が自らの問題を解決するための住民組織や自助グループの設立、政策決定に参加していく権利獲得や参画意識の醸成などをサポートします。
なお、今回の選考にあたっては、現地諮問委員会のメンバーが5団体を選出。それを受け、同財団の専従スタッフが同国を訪問して各団体の活動状況を調査しました。選考委員会では、その報告を基に厳正な審査が行われました。

【メモ】
南アジアプログラムは『貧困の削減』をメーンテーマに具体的で実効的な年間テーマを設定し、事業が展開される。1プロジェクトの助成期間は3年が目安。

(2005.05.06記載)