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2005年05月18日 ハサン・アブニマー・ヨルダン王立諸宗教研究所所長が来会、庭野会長と懇談

ヨルダン王立諸宗教研究所のハサン・アブニマー所長が5月18日、本会を訪れ、庭野会長と懇談しました。松原通雄・外務部長が同席しました。同氏は1935年、パレスチナ生まれ。ヨルダン国連大使を務めたほか、欧州諸国でも大使を歴任。ヨルダンとイスラエルの和平交渉では訪問団の一員として参加しました。

懇談の中で、ハサン所長は、現代人が道徳観、倫理観を失い、物質主義に突き進んでいると強調。「人々によりよきものを普遍化していく使命が私たちにはある」と、宗教者の役割を示しました。これを受け、庭野会長は、庭野開祖の世界平和への取り組みに触れたあと「平和に向けて前進し、少しでもお役に立てればと思う」と述べました。
また、ハサン所長は「中東の人々は植民地主義の犠牲となり、疲れ果てている」と、現在の中東情勢を説明。日本との関係に触れ、「日本は公平で、正しい目的のために中東に尽くしている」と話し、日本の支援が中東に受け入れられているという見方を示しました。これに対し庭野会長は、WCRP7(第7回世界宗教者平和会議)でヨルダンを訪れたことやイスラエルにも訪問した体験を紹介。「中東の戦禍、皆さまの苦労を見た。仏教徒として何かできないかということが、教団の課題でもある」と応じました。
さらに庭野会長は、「WCRPを通して世界平和に貢献したい」として、来年8月、京都で行われるWCRP8の準備に取り組んでいることを示し、「その中で課題も分かり、克服に向けた対処もできると思う」と話しました。

(2005.06.03記載)