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2005年05月23日 北京で「第10回法華経国際会議」を開催

「第10回法華経国際会議」(主催・中央学術研究所)が5月23日から26日まで、中国・北京で開催されました。日本、アメリカ、中国の3カ国から仏教や神学の研究者ら13人が参加。本会から篠崎友伸・学林学長、IBC(立正佼成会国際仏教教会)国際アドバイザーのジーン・リーブス博士(ミードビル・ロンバード神学大学院元学長)が出席しました。また、オブザーバーとして今井克昌・中央学術研究所所長、神谷昌道・外務部次長ら5人が参加しました。

同会議は、海外の宗教学者に法華経への関心と理解を深めてもらうことを目的に1994年から開催されています。過去9回は日本国内で開かれてきましたが、10回という節目を迎え、今年は日本へ仏教が伝来する過程で重要な地である中国が開催地となりました。
『法華経と天台』をテーマに23日から26日まで北京市内のホテルで開かれた会議では、参加者が論文に基づき意見を発表。『日本の中古天台における法華経の注釈』(ジャックリーン・ストーン・プリンストン大学教授)、『天台教学の人間観』(張風雷・中国人民大学教授)などの論文が発表されました。篠崎学長は『法華経における「誓願」』と題して論文を発表しました。このほか、「本覚思想」「仏性論」などの哲学的分析、仏教とキリスト教の比較分析についても論文が発表され、議論が交わされました。
会議後、参加者たちは27日から30日まで、中国で仏教の聖地とされる山西省の五台山を訪れ、寺院などを見学しました。

(2005.06.10記載)