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2005年08月27日 中央学術研究所 第17回学術研究大会

『21世紀を生きる智慧を求めて――心でまもる地球環境』をテーマに、中央学術研究所「人間と科学研究学会」による「第17回研究大会」が8月27日、愛知県名古屋市の名古屋クラウンホテルで開催されました。同学会メンバーをはじめ80人が参加。「環境問題研究会」が取り組む共同学術研究の詳細について発表が行われました。

会場では、はじめに小池俊雄・東京大学教授が『私たち自身の地球環境問題』と題して基調講演に立ちました。小池教授は、環境問題を解決するために、知識を具体的行動へとつなげていく重要性を強調。自然体験学習を提案し、「環境に対する倫理観が自然と心に湧き上がってくるような人間教育が必要」と語りました。続いて研究メンバー4人が、それぞれの専門研究分野に基づき発表。人類の歴史と環境問題との関連性や自然環境に対する意識のあり方、体験型教育の実例について報告しました。
「パネルディスカッション」では、今井正直・日本大学助教授を進行役に、小池教授、町田勝・21イーネット株式会社代表取締役、河野真巳・佼成学園教諭、深田伊佐夫・立正佼成会青梅練成道場長が討論を行いました。特に子供たちに対する環境教育について「大人たちが自然にまつわる知識や興味を伝えてこなかったのではないか」「昔から日本人が大切にしてきた〝もったいない〟という精神を、社会全体で共有していくべき」といった意見が交わされました。

(2005.09.02記載)