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2005年09月11日 フランス・リヨンで「第19回世界宗教者平和のための祈りの集い」開催、山野井理事長が出席

『平和のための人間主義』をテーマに、「第19回世界宗教者平和のための祈りの集い」(主催・聖エジディオ共同体=アンドレア・リカルディ会長、本部・ローマ)が9月11日から13日までフランス・リヨン市で開催され、約50カ国から350人の諸宗教代表、政治、社会指導者、専門家が参加しました。本会からは山野井克典理事長が出席し、『日本――ヒロシマ60年後』をテーマとした分科会でスピーチしました。

この集いは1986年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の提唱により、イタリア・アッシジ市で開催された「平和祈願の日」集いの精神を継承し、聖エジディオ共同体の主催でヨーロッパ各地で毎年開催されているものです。
11日の開会式に次ぎ、翌12日からは、「人類とは何か――21世紀における人類学的問い」「世俗的人間主義と宗教的人間主義」など24に及ぶ分科会が開かれ、世界の現状を分析しながら世界平和への道が模索されました。
諸宗教対話、紛争、平和、文明の衝突に関しては、「9・11(米国同時多発テロ)後の対話と世界宗教」「東と西――諸宗教と諸文化」「ヨハネ・パウロ二世の精神的遺産――アッシジの精神」「共存の文明」「イスラームとキリスト教の対話――現状と未来への展望」「世界の子供たち――紛争と平和の間で」などの分科会が設置されました。
戦後60周年については、「アウシュビッツ」と「ヒロシマ」が採りあげられ、「日本――ヒロシマ60年後」と題する分科会で山野井理事長がスピーチ。その中で山野井理事長は、「60年という歳月は多くの変化をもたらしました。直接経験した人々は減少し、高齢化しています。また若者の間では、原爆の恐ろしさを知らない世代もあるほどです。再び戦争が起こることのないよう、私たちは原爆の悲惨な事実を世界の人々に知って頂くと共に、平和な世界の創造に尽力するという決意を新たにしたいと思います」と述べ、本会の平和活動の一端としての「広島宗教協力平和センター」についても言及しました。
アフリカの諸問題に関しては、「諸宗教とアフリカ」「アフリカのための1つの夢――エイズから解放された子供たち」「欧州とアフリカに共通のビジョン」と題する分科会が設置されたほか、「津波(スマトラ沖地震)後の世界における連帯」「良心の自由と市民国家」「グローバルな世界における経済と連帯」なども重要なテーマとして取り上げられました。
分科会での討議内容は、閉会式で公表された「リヨン平和アピール」に集約され、「平和がより良き世界の建設をより可能にする。平和への道が対話である」と強調。また「平和が神の名だ。神は他者を抹消することを望まれない。神は暴力、テロや戦争といった鞭の下で苦しむ人々に対して慈愛をもたれる。一方的な利益を主張するため、あるいは、暴力を正当化するために神の名を使う者は、宗教を冒涜する者だ。いかなる戦争といえども聖戦であることはない。人類が暴力やテロによってシンポジウムすることはない」と世界に向けてアピールしました。
閉会式では、来年の集いが、「原点であるアッシジに帰る」と公表されました。聖エジディオ共同体が、ローマ教皇ベネディクト十六世の出席を強く求めることが予想されています。

(2005.09.22記載)