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2005年11月30日 新宗連青年会が「第1次屋久島スタディーツアー」を実施

新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)の「第1次屋久島スタディーツアー」(団長=力久道臣・新宗連青年会委員長、善隣教継主)が11月30日から12月3日まで実施され、5教団から9人が参加しました。同ツアーは、庭野日敬開祖を顕彰し、庭野開祖の願いである宗教青年の育成を目的に平成12年10月、本会が新宗連に寄付した5000万円を活用して実施されました。生命の大切さを学ぶことを目的に、世界的に貴重な樹齢数千年におよぶ屋久杉巨樹林で知られ、島の一部がユネスコの世界自然遺産に登録されている屋久島で「自然」と「環境」に焦点を当てたワークショップを行います。5カ年計画の1回目として実施されました。

ツアー初日の「屋久島導入コース」で一行は、屋久島環境文化村センターを見学したあと、日本で海ガメの産卵件数が最も多いといわれる永田いなか浜の屋久島うみがめ館を訪問。同館スタッフから海ガメの生態について説明を受けました。このほか大川(おおこ)の滝や千尋(せんぴろ)の滝を見学し、屋久島の自然や文化への理解を深め、自然環境保護の必要性を学びました。
2日目は、新宗連青年会が昭和54年から13年にわたって「ネパール農業開発計画(ネパールワークキャンプ)」を同国で実施した際、現地で農業支援に携わった寺田好男氏宅を訪ねました。島内で有機農業を営む同氏の農園で除草作業を行いました。寺田氏は、「多量に農薬を用いた作物に比べ、無農薬有機農法で栽培された作物は、味はもちろん、栄養価も優れている」と説明しました。このあと、島の南部にある西之浜海岸に移動し、清掃奉仕を行いました。
3日目には、「縄文杉登山」を実施しました。荒川登山口を午前6時に出発した一行は、伐採した杉の搬出を目的に埋設されたトロッコ軌道、険しい山道の大株歩道を登り、午前11時半に縄文杉に到着。樹高25・3メートル、胸高周囲16・4メートル、樹齢7200年ともいわれる縄文杉を目の当たりにしました。午後4時半には、参加者全員が下山。雨が降りしきる中、往復21キロの行程を終了しました。その夜、体験発表が行われました。
最終日には、再び寺田氏宅を訪れ、ポンカンの収穫作業を行いました。副団長の深田惠子・新宗連青年会副委員長、円応教恵主は、今回のツアーを振り返り、「現在、ゴミの分別など地球環境保護の取り組みを強制的なものと感じられることもあるのではないでしょうか。今回のツアーに参加して、自らが主体的に地球にやさしい生き方を心がけなければならないことをあらためて確認させて頂きました」と感想を述べました。

(2005.12.09記載)