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2006年03月18日 「全国教育者学習会」開催

教育者教育研究所主催の「全国教育者学習会」が3月18日、大阪教会で行われ、近畿、四国、中国地方に在住する現職教師ら51人が参加しました。

同研究所では、家庭や学校を取り巻く社会問題が頻発する昨今の現状を踏まえ、今年の年次方針として、設立者である庭野日敬開祖の願いに立ち返り、仏法をもとに教育現場に取り組む姿勢を明確に打ち出しています。今回の学習会は、その方針をもとに同研究所として初めて実施するもの。一人でも多くの教育者が法華経を学び、教育現場で生かすことがねらいです。多忙な職務を抱える現職教師ができるだけ参加しやすいよう、今回を皮切りに、全国5会場で実施されます。各地での教育者活動のネットワークづくりも目的とされています。
学習会では、18日午前に「社会教育講演会」(主催・大阪教会)が行われ、同研究所専任講師の西村倭子氏が『どの子もみんな素晴らしい』と題して講演を行いました。同講演会は、教育関係者以外にも公開され、大阪教会会員など約570名が参加しました。
この中で西村氏は、教育相談を受ける中での事例を紹介しながら、「ありがとう」の一言や、物事に感動する心が、子供の成長によい影響を及ぼすことを紹介。子供の話を十分に聞き、ぬくもりを感じられるような家庭環境をつくることが大切と聴衆に語りかけました。また、「人間の命が軽視されている、道徳が崩れてしまっている」と現代日本の風潮に警鐘を鳴らし、先祖から脈々と受け継がれてきたいのちのつながりや、物のいのちの尊さを、親から子へと伝えていく必要性を語りました。
午後は、教育関係者を対象に『法華経観に立った教育』と題して酒井教雄・立正佼成会参務が「法華経研修」を行いました。
この中で酒井参務は、庭野日敬開祖の法話を紹介しながら「教育も仏教も、人格完成という目的は一つ」と強調。釈尊が、人格完成の理想像であることを説明した上で、人格完成に至る具体的な道として、「八正道」「六波羅蜜」を実践する大切さをかみしめました。
また、教育について「人さまのことを思いやれる心を育てながら、そのうえに知識や技術を身につけていくことが大切」と語り、法華経を教育現場で活用するよう参加者を激励しました。
同学習会は、今後4月から6月までの間、福岡、名古屋、東京、仙台で開催される予定です。

(2006.03.24記載)