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2006年05月30日 仏教NGOネットワークがセミナー開催

本会、庭野平和財団も加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)の「第8回研修セミナー」の『救援募金報告会』が5月30日、東京・新宿区の慈母会館で行われ、加盟団体などから19人が参加しました。BNNに寄せられた支援金の使途について2団体が活動報告を行いました。

第1部では、SVA(シャンティ国際ボランティア会)の関尚士・国内事業課長が、昨年10月に発生したパキスタン地震の救援活動を紹介。被害状況を説明しながら、今なお避難生活を続ける被災者の心情を語りました。その上で避難生活のストレスを緩和するため、子供の心のケアを目的とした遠足を行ったことを報告し、「被災した住民の心に寄り添った活動を続けていきたい」と述べました。
また第2部では、ジュマ・ネット代表の下澤嶽氏が、『バングラデシュ・チッタゴン丘陵地帯寺院復興支援』をテーマに現地での支援活動を報告しました。
下澤氏は、27年前のバングラデシュ政府によるベンガル人入植政策によって、先住民族であるジュマ人が土地の略奪や仏教寺院の破壊などの迫害を受けてきたことを説明。9年前に土地の返還や軍の撤退などを条件とした和平協定が結ばれたにもかかわらず、多くが実施されておらず、いまだにジュマ人がベンガル人の襲撃におびえるていると述べました。
また、BNNの支援金によって建設された寺院が人々の心の支えとなっていることを報告しました。

(2006.06.09記載)