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2006年06月26日 中国・寧波で「第11回法華経国際会議」開催

『法華経と在家仏教運動:過去と現在』をテーマにした「第11回法華経国際会議」(主催・中央学術研究所)が6月26日から30日まで中国・寧波市内のホテルで開催されました。日本、中国、アメリカ、ドイツの大学の研究者ら16人が参加しました。本会から篠崎友伸・学林学長が発表者として、今井克昌・中央学術研究所所長がオブザーバーとして出席。IBC(立正佼成会国際仏教教会)国際アドバイザーのジーン・リーブズ博士がコーディネーターを務めました。

同会議は法華経の精神を国内外の専門家に広めることを目的に1995年から開催されています。中国での開催は昨年に続き2回目。
会議では在家仏教の定義や出家主義との違いが確認されたあと、参加者が在家仏教運動の歴史や具体的な在家仏教教団の活動などのテーマについて発表しました。
この中で、『法華経世界の具現化』をテーマに発表した釋智如・ポモナ大学準教授は、台湾の在家仏教教団である仏教慈済功徳会が、仏教を人間社会に生かす「人間仏教」の普及に努める一方、教団の発展に伴い社会福祉活動にも力を入れている状況を紹介しました。
『法華日蓮系新宗教の菩薩行と現代性』と題して発表した島薗進・東京大学教授は、日本の法華日蓮系新宗教の特徴として、教団信者の「水平的連帯」、「自助・自力主義」、法華経の理念を現世に実現しようとする「現世志向」の3点を列挙した上で、これらが相互に関連し合いながら信仰活動が展開されていると説明しました。
また、篠崎学長は『法華経における他者の問題――無上の覚りと一切衆生への慈悲』をテーマに、自己の悟りと他者に対する慈悲の関係について解説。中央学術研究所の相ノ谷修通所員は本会の概要について、小林正樹所員は本会の法座の結びについてそれぞれ発表しました。
このほか、在家仏教教団の思想や実践、戒律、教団が出版した法華経に関する書物などについての発表が行われました。
会議後、参加者は寧波市内の在家仏教教団や天台山の各寺院を見学しました。

(2006.07.14記載)