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2006年08月04日 「比叡山宗教サミット19周年 世界平和祈りの集い」に庭野会長が出席

「比叡山宗教サミット19周年 世界平和祈りの集い」(天台宗国際平和宗教協力協会など主催)が8月4日、滋賀県大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で開催され、国内の宗教指導者ら約800人が参加、本会から庭野日鑛会長、川端健之外務部長、中村憲一郎・京都教会長が出席しました。

「世界平和祈りの集い」は、1986年にイタリア・アッシジで開かれた「アッシジ平和祈願の日」の精神を継承することを目的に翌87年から始まりました。
当日は、延暦寺の一隅を照らす会館前広場が会場となりました。濱中光礼・天台宗宗務総長の開式の辞に続き、法要が執り行われ、半田孝淳・曼殊院門跡門主(天台宗探題大僧正)と延暦寺の僧侶が登壇し、「般若心経」を読誦しました。このあと、渡邊惠進・天台座主が平和祈願文を奏上。紛争が頻発する世界の現状に触れながら、「仏教には『怨みをもって怨みに報ぜば怨みやまず 徳をもって怨みに報ぜば怨みすなわち尽く』との教えがあります。憎しみの鎖を断ち切り、争いの当事者が相互に理解し合い、平和共存を実現するためにはこの教え、考え方に基づく以外にないと存じます」と訴えました。
続いて、渡邊座主はじめ仏教、キリスト教、神道、教派神道、新宗教などの代表者10人が登壇。新宗連(新日本宗教団体連合会)を代表して庭野会長が壇上に進みました。参加者全員で平和の鐘の音に合わせて黙とうし、平和の祈りを捧げました。
さらに、半田門主が『平和を語る』と題して講演。アッシジでの「平和祈願の日」から20周年を迎えたことなどに触れながら、平和に向けた宗教者の使命と宗教協力の大切さを説きました。

このあと、延暦寺会館で行われたレセプションでは、庭野会長がWCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会理事長として祝辞に立ち、「宗教者が平和の祈りを捧げましても、現実の世界はなかなか簡単には平和が訪れません。しかし、平和はあらゆる人間の願いですから、このような平和の祈りが継続して行われることが、大きくは世界の平和に必ず通じるものと信じます。第8回WCRP世界大会でも、皆さまと共に世界の平和を祈念させて頂きたい」と述べました。

(2006.08.18記載)