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2006年11月15日 恩師の遺徳を偲び「生誕100年 開祖さま生誕会」

庭野日敬開祖の生誕100年を祝う「生誕100年 開祖さま生誕会」が11月15日、大聖堂および全国各教会で挙行されました。大聖堂の式典には、国内外の来賓300人をはじめ、全国87教会から会員3361人が参集しました。国際日本文化研究センター顧問の梅原猛氏、シャンティ・アシュラム事務局長のビヌ・アラム博士(インド)による来賓祝辞に続き、庭野日鑛会長が、人々の救われを願った庭野開祖の心を継承する大切さを述べました。式典の模様は全国各教会に衛星放送で、また海外会員にはインターネットでそれぞれ中継されました。

さわやかな青空のもと、大聖堂周辺は朝からサンガの笑顔に包まれました。「開祖生誕100年」を機に恩師の遺徳をかみしめ、自らの信仰を見つめ直した会員たち。それぞれの思いを胸に迎えた生誕会です。大聖堂正面玄関前で佼成雅楽会が奉納舞楽を披露し、慶祝の雰囲気を盛り上げました。
午前9時、シンセサイザー奏者キム・シン氏による「妙音供」で式典がスタート。演奏曲『天鐘』は生誕100年を記念して作られ、庭野会長によって命名されたものです。曼陀羅華が散華される中、聖壇の幕が上がりました。御本尊の右横に掲げられた庭野開祖の写真。満面の笑みが参加者の目を引きつけました。奉献曲『あさやけ』に合わせ、全教区代表青年女子部員20人が振袖姿で奉献の儀を行ったあと、庭野光祥次代会長導師のもと『妙法蓮華経如来寿量品第十六』の読経供養。庭野会長は啓白文の中で、庭野開祖の足跡に触れ、「私たちは、その生涯を『一乗 おおらかに 夢 堂々』と讃え、その徳行を顕彰し、開祖さまの求めたるところを求める志気を抱いて精進することを決定いたします」と奏上しました。
教団を代表してあいさつした山野井克典理事長は、開祖生誕100年にあたり本会が「開祖さまの顕彰」と「信仰新生」を眼目に取り組んできたことを振り返り、「多くの人を幸せにしたい、宗教協力によって世界を平和にしたい、という開祖さまの大きな二つの願いを私たちがしっかりと心に体して、これから頑張ってまいりたい」と述べました。会員による体験説法に続き、来賓祝辞では、梅原氏とアラム博士が、それぞれ庭野開祖と触れ合った際のエピソードを親しみを込めて紹介し、庭野開祖の功績を称えました。このあと、「開祖さまとの対話」と題し、照明が落とされた会場内に庭野開祖の法話の声が流れました。参加者は静かにその声に耳を傾け、庭野開祖を偲びました。
式典の最後に法話に立った庭野会長は、臨席した来賓に謝意を表したあと、「開祖が望んでいたのは教えをしっかり体得し、多くの人々にお伝えしていくこと」と述べ、庭野開祖の願いを受け継ぐ大切さを強調しました。
この日、全国の教会でも生誕会が行われました。庭野開祖と縁のあった宗教者などを招いての講演会、庭野開祖のパネルや似顔絵の展示、庭野開祖に対するメッセージの作成、記念文集の発刊などさまざまな取り組みも見られました。

(2006.11.24記載)