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2007年01月26日 仏教NGOネットワークが「第10回研修セミナー」を開催

本会、庭野平和財団も加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)の「第10回研修セミナー」が1月26日、東京・新宿区の日蓮宗大乗山経王寺で行われました。テーマは『防災寺子屋』。本会職員など加盟団体から28人が参加しました。

セミナーでは、SVA(シャンティ国際ボランティア会)の関尚士・国内事業課長が、『阪神・淡路大震災から12年――災害、私たちの気づきと学び』と題し講演しました。この中で関氏は、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震の際にボランティアとして被災地に入った体験を報告。救援活動や被災者の様子、災害ボランティアの役割について説明しました。さらに、僧侶、宗教者として檀家などに声をかけ、日ごろから自分たちにできる支援を考えていくことの重要性を指摘しました。
また関氏は、阪神・淡路大震災の際に、倒壊した家屋の下に生き埋めになった人の77%が地域住民によって救出されたことに触れ、「災害が発生しても、人と人の絆が一人の命を守り、救うのです」と語りました。その上で、住民同士が共に支え合う関係を築いていく活動の一つとして同会が進める「防災寺子屋」を紹介。寺院と市民が協力して、「災害」という視点から町を歩き理解を深めるなどの取り組みを説明し、「寺院が主体的に地元自治会、学校、行政などに働きかけ、地域の人々の絆を強めていくために行動していく意味は大きい」と述べました。
続いて、SVAの大森篤史・国内事業課広報担当が、『地域の中での寺院の役割――防災の視点から』と題し、地域社会の中で、具体的に寺院の果たす役割について考えていく上での教材を紹介しました。

(2007.02.02記載)