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2007年07月02日 バングラデシュ豪雨に一食平和基金が支援 現地会員が救援物資届ける


(写真提供・チッタゴン支部)

バングラデシュで6月10日から12日にかけて降り続いた集中豪雨により、同国第2の都市・チッタゴン市周辺で大規模な洪水と地滑りが発生しました。本会一食平和基金運営委員会は先ごろ50万円の緊急支援を決定。被災地を包括する南アジア教会チッタゴン支部の会員が救援物資を購入し2日、国軍施設に届けました。また、同支部では、災害発生直後からビーマン・クマール・バルア支部長を中心に会員の安否確認や被害状況の把握に努めました。

今回の豪雨の影響で、人口約400万人のチッタゴン市では洪水が発生し、市内全域が冠水。ライフラインが断絶し、都市機能はマヒ状態に陥りました。半数にあたる約200万人が床上浸水などの被害に見舞われたほか、各地で地滑りが相次ぎました。丘陵地帯では土砂崩れも多数発生しました。現地の報道によると、これまでに125人が犠牲になりました(6月30日現在)。
同地域を包括するチッタゴン支部の情報によると、今回の災害で会員約250世帯が床上浸水などの被害に見舞われました。会員宅の多くが深さ1・5メートルから1・8メートルまで浸水。家具や電化製品、衣服、書籍などが被害に遭いました。
2日、チッタゴン支部のデシャプリヤ・バルア・チョウドリー理事長ら幹部会員3人が、同市内で救援活動を行っている国軍のキャンプ地、M・A・アジズスタジアムを訪問。一食平和基金からの50万円で購入した米約2500キロ、砂糖約900キロのほか、住宅建設用の鉄板400枚以上を部隊の指揮を執るムハンマド・アスカンダル・アリ少佐に届けました。
贈呈に際しデシャプリヤ理事長は、本会と一食平和基金の概要を説明し、「会員の浄財を被災地の復興にお役立てください」と話しました。これに対しアリ少佐は「浄財に込められたメッセージを大切にし、頂いた物資は有効に使わせて頂きます」と述べました。

(2007.07.13記載)