News Archive

2007年11月02日 WCRP日本委が「G8諸宗教サミット」開催を決定

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会=庭野日鑛理事長=の「第98回理事会・第94回評議員会」が11月2日、東京・杉並の佼成図書館視聴覚ホールで行われ、理事、評議員50人(委任状提出者含む)が参加しました。席上、来年7月に北海道洞爺湖地域で開かれる主要国首脳会議(G8サミット)に合わせて、その直前の時期にWCRP日本委が主催し、国内外の諸宗教指導者による「G8諸宗教サミット」を開催することが決定しました。理事会・評議員会には本会から、庭野会長はじめ山野井克典理事長、泉田佳子元責任役員、川端健之外務部長、松本貢一青年本部長らが出席しました。

「G8諸宗教サミット」については、前回9月13日のWCRP日本委「第97回理事会・第93回評議員会」で議案として提出されましたが、新たな提案が出され、さらなる情報収集の必要性から、臨時の会議を開いて再審議されることとなり、関係者による調整が図られ、今回、再び議案として上程されました。
来年のG8サミットは7月7日から9日まで、北海道洞爺湖地域での開催が予定されています。主要8カ国の首脳が集まり、特に地球環境問題を主要テーマに、気候変動に関する諸問題、ポスト京都議定書の枠組みなどが議論の焦点となります。またこれにあわせ、日本各地で閣僚級の会合が開かれ、国際的な諸問題について討議が行われます。
昨年のロシア(サンクトペテルブルク)、今年のドイツ(ハイリゲンダム)でのG8サミットの際には、現地の宗教者が中心となり、国際的な諸宗教サミットが開催されました。今回、日本でのG8サミットに際しても、前開催地の宗教者やWCRP国際委員会から「G8諸宗教サミット」の実現に期待が寄せられました。これを受け、WCRP日本委員会では、環境問題を中心に、紛争解決、テロ対策、貧困、核不拡散などの諸課題に対する宗教者の役割を認識し、具体的な行動計画を立案することを目的に、「G8諸宗教サミット」の開催が検討されました。
会議では、平和の祈りに続き、庭野理事長が開会のあいさつ。前回の会議を含め、これまでの議論が確認されたあと、同日本委事務総局から、「G8諸宗教サミット」のあり方について、G8サミット前の時期の北海道での開催、全体会議・分科会での討議後、提言書をG8各国首脳に提出することなどが提案されました。
討議では特に、すでに「G8諸宗教サミット」の開催に動いている諸宗教者との連携の可能性、WCRP日本委に加盟していない宗教者への働きかけなどについて、活発に意見が交換されました。それらを検討課題とした上で、宗教者として、また日本最大の諸宗教対話・協力組織としての使命を真摯に果たしていくことが合意され、WCRP日本委が主催し「G8諸宗教サミット」を開催することが決定しました。会議ではこのほか、WCRP日本委としてのミャンマー情勢に対する対応について報告が行われた。

(2007.11.09記載)