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2007年11月05日 「WCRP北東アジア青年宗教者会議」開催に向け、ソウルで準備会議が開かれる

WCRP(世界宗教者平和会議)が来年の開催を目指す「WCRP北東アジア青年宗教者会議」の準備会議が11月5、6の両日、韓国・ソウル市内のホテルで開かれ、中国、韓国、日本の青年宗教リーダーなど12人が参加しました。WCRP国際委員会から杉野恭一事務総長補が出席し、日本からはWCRP日本委員会青年部会幹事長の松本貢一本会青年本部長らが参加しました。席上、同会議を来年9月に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金剛山で開催する方向で今後調整を図っていくことが承認されました。

昨年の「第1回WCRP青年世界大会」(広島、京都)で採択された「広島宣言」の具現化に向け、現在、世界6地域(ヨーロッパ、北米、南米、中東、アフリカ、アジア)で青年宗教者のネットワークによる諸問題解決のためのプロジェクトが進められています。「WCRP北東アジア青年宗教者会議」は、今年2月に開かれたWCRP国際青年委員会(IYC)の役員会で決定され、IYCの東アジアのプロジェクトとして計画されているものです。北東アジア地域では、一層の相互理解と信頼醸成の必要があるとの認識を踏まえ、中国、韓国、北朝鮮、日本の4カ国の青年宗教者が集い、対話、交流を通じて友好関係を築き、共に同地域の未来の平和構築に向けた取り組みをしていくことを目的にしています。
今回の準備会議には、CCRP(中国宗教者和平委員会)、KCRP(韓国宗教人平和会議)、WCRP日本委の青年代表者が参加して討議が重ねられました。この中で、これまで北東アジアでは2国間の宗教者による対話、交流は行われていたものの、地域での包括的な対話、交流が不十分だったことが指摘されました。また、政治的、経済的な立場を離れ、宗教者として各国間のパートナーシップを構築するため、恒常的な交流の必要性を確認。その取り組みの中で青年宗教者が重要な役割を果たすことも強調されました。
その上で、『持続可能な平和のための交流と相互信頼の促進』(仮訳)をテーマに、「WCRP北東アジア青年宗教者会議」を来年9月、北朝鮮の金剛山で開催する方向性を承認。今後具体的な調整が進められることになりました。
北朝鮮での開催は、北東アジアの結束の象徴であるとともに、北朝鮮の青年宗教者に会議への参加を促す意味が込められています。北朝鮮の参加については、同国の宗教者の組織であるKCR(朝鮮宗教人協議会)と交流が深いKCRPが今後、調整役を務めることになりました。また、KCRとつながりを持つACRP(アジア宗教者平和会議)にも必要に応じて連携を呼びかけます。
会議開催に向け、来年初めに2回目の準備会議が開かれることも確認されました。

(2007.11.16記載)