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2007年11月10日 壮年幹部会

『法華経精神に基づく信仰の確立を目指して』をテーマに10、11の両日、平成19年次「壮年幹部会」が法輪閣、第二団参会館で行われました。全国の壮年部長ら474人が参集し、庭野日鑛会長の法話をはじめ、講話、体験説法に聞き入ったほか、グループ別法座で法華経観に立脚した実践のあり方をかみしめました。特に今回は、壮年幹部の質問に教団本部の部次長が答える「質疑応答」が初めて行われ、日ごろの活動を通しての学びを深め、分かち合いました。

9年連続して年間3万人以上の自殺者がある現代において、家庭や地域、職場で自ら教えを実践し、いのちの尊さを説く壮年菩薩への期待は大きいといえます。こうした現状を踏まえ、同幹部会は、壮年活動基本方針『壮年活動の目指すもの』の理解をさらに深め、信仰を基盤とした生き方を学び合うものとなりました。
法輪閣で開会した幹部会では、読経供養のあと山野井克典理事長があいさつ。現代を、生きる規範のない時代などと説明した上で、「宗教の精神を大きく社会に伝えることは、壮年の役割の一つ」と話し、さらなる布教伝道に期待を寄せました。
続いて、沼田教務部長が『本会壮年としての期待・役割』と題して講話を述べました。基本方針をもとに、壮年の役割を解説。<1>家庭、教会における〝お父ちゃん〟的役割を果す<2>真の大人、頼りになる大人として平和境建設の担い手となる、の2点を確認した上で、「環境問題などグローバルな立場に立った活動も今後重要なテーマになる」と、活動の広がりに期待を表しました。
さらに、「活動の基軸になるのは信仰である」として、「ご供養」「お給仕」「教学研修」などの基本信行の意義を説明しました。特に、本会のいのちといわれる「法座」は、あらゆる活動の中心にあると強調。法座が、ものの見方を転換し、何が起きても「有り難い」と受け止める生き方を学ぶ場であり、さらに「すべては自分」と受け止め、内省する場であると説き、「『まず開く、まず座る』を合言葉にしましょう」と法座修行の実践を呼びかけました。
続いて、第二団参会館で法座を行った参加者は、各教会での取り組みを話し合い、疑問点などをまとめて、法輪閣での「質疑応答」に臨みました。質問項目は、布教環境、儀礼儀式、憲法問題、政治への関わり方、青年部員や高齢会員との関わり方など多岐にわたり、これらに9人の部次長が答えました。
最も質問者の多かった「若手壮年の手どり」については、沼田教務部長が応答。「相手と約束をした、手どりをしたということに着目しがちですが、教えを自分に照らし合わせることが大事であり、そうした佼成会の信仰を、サンガ形成の中軸にして頂きたい」と述べた。
質疑応答が行われたのは今回が初めてのことです。参加者からは「教団の方針を確認できる」「仲間の質問からも学べる」との声が聞かれました。2日目、法輪閣での読経供養のあと、参加者を代表して二人が体験説法。壮年部長としての気付き、信仰の功徳について発表しました。
このあと、庭野会長が登壇。「仏教という宗教の本質は成仏の追及にあり、成仏は全人類の救済をまって完結しますから、布教伝道のない宗教はありえません。成仏を目指して修行し、仏の遣いとして布教伝道に身命を惜しまないところに、真の仏教徒としての生活があるのです」と述べました。
その上で、「有り難く受け取っていることをお伝えしていくことが私たちの使命です。法華経を学んで、しっかりと多くの方にお伝えする努力を」と述べ、布教伝道への邁進を促しました。
引き続き第二団参会館で法座が行われたあと、泉雅巳・教務部次長が2日間の行程を振り返り、結びの言葉を述べました。
参加者は「常に妻にありがとうと言える自分でありたい」「自分の行い、考え方を正していきたい」「仏さまが常にいてくださるのだから、我を張らず信仰の道をしっかりと歩みたい」などと決意を新たにしました。

(2007.11.16記載)