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2007年11月25日 「平成19年次 青年幹部大会」開催

『大志』をテーマに11月25日、「平成19年次 青年幹部大会」が普門館で開催され、全国の青年幹部、布教リーダーら6010人が参集しました。大会では庭野光祥次代会長の講話をはじめ、庭野欽司郎参務の講演、松本貢一青年本部長による「平成20年次方針発表」などが行われ、参加者たちは本会創立の精神や青年菩薩の使命を確認するとともに、「一切衆生を救う」という「大志」をあらためて胸に刻み、更なる精進を誓いました。大会の模様は全国の教会に衛星中継されました。

開会に先立ち、書道家の吉川壽一氏が縦8メートル15メートルの白布に、大会テーマであり、今年に引き続き、来年の青年部スローガンでもある「大志」の二文字を揮毫しました。
青年部の歴史などを振り返るVTRの上映のあと、庭野日敬開祖の二男で、青年本部長を務めたこともある庭野欽司郎顧問が登壇。『永遠のものさし』と題して講演を行いました。庭野顧問は庭野開祖が青年に寄せていた期待を述べた上で、「青年の船」「一食を捧げる運動」などの取り組みに触れ、青年が本会のさまざまな平和活動の先駆けとなってきたことを詳述。青年の行動力や求道心に大きな期待を寄せ、「青年が未来を切り開く先兵となってほしい」と参加者を激励しました。
続いて、福島教会の青年部長(34)と学生部長(23)が朗読劇風に体験説法を行いました。二人の出会いは昨夏の第8回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会のボランティア。当時の印象やエピソードなどを互いに振り返ったあと、教えやサンガとの出合いを通して得た学び、誓願を発表しました。
「一乗グローバルネットワーク」を紹介するVTR上映に続き、昨夏のWCRP青年世界大会で選出されたIYC(国際青年委員会)のメンバーら13人が登場。青年世界大会でのボランティア、またその後の継続した支援に対して感謝を述べるとともに、現在、世界各地でIYCメンバーが中心となって進めている、青年宗教者による平和構築への取り組みの一端を報告しました。
このあと、松本青年本部長が「平成20年次方針発表」を行いました。松本青年本部長は、今後青年部の歩むべき道として、「日本の常寂光土」「世界の通一仏土」の実現を目指し、布教伝道に邁進することを明示。この2大ビジョンに向けた取り組みを『大志プロジェクト』と名付けたことを述べるとともに、今大会より平成49年までの30年間にわたって推進する長期構想であることを発表した。
「私たち青年も開祖さまが求め続けられた『一乗』の悟りをどこまでも追求していかなければなりません。そして、『一乗』精神を日本だけではなく、世界に発信して、『一乗』の世界の具現化を目指していくことが、次代を担う私たち青年部員に課せられた使命ではないでしょうか。それが釈尊の本懐、開祖さまの大志に合った生き方なのです」と述べるとともに、本会青年部発足以来の願いを現青年部員が確かに継承し、精進する大切さを強調しました。
さらに来年、『光が集う。』というテーマのもと実施される「青少年本部参拝」の意義について、「ご本尊と出遇うということは釈尊の悟りに出遇うことであり、私たちが追求し続ける仏教の最大の功徳を頂く第一歩なのです」と強調。本部参拝を通して部員一人ひとりが本来持つ自らの輝きを増し、多くの人々や地域社会の灯明となることに期待を寄せました。
続いて、庭野光祥次代会長が登壇し、講話を述べました。光祥次代会長は、青年幹部の心構えについて、「私も含め、誰よりも強く、仏さまの救いを見つけ出したい、と願っている人たちでなければなりません」と述べ、さらに「本当の救いというのは、その問題が解決する、苦しみがなくなる、ということよりも、苦しんだことの意味が分かること。納得できて、それが喜びになることではないかと私は思います」と話しました。
庭野開祖が本会を創立した願いに触れながら、さまざまな青年部活動がすべて学びの機会であり、仏教精神を弘める機会であることを強調。さらに松本青年本部長が示した2大ビジョンに言及し、「この30年にわたる壮大な構想を、夢で終わらせないためには、まず自分の中で大安心の世界を築くことです。『世界の通一仏土』とは、世界中の人の心田を耕してあげることではありません。世界中の人が、自らの心田を喜んで耕すことができるような価値観が持てるように、真の仏教精神、法華経精神を弘めることです」と語りました。
また「無常」の教えについて、「無常とは、一生学ぶことができる、一生向上していくことができる、という希望の世界です」と解説。「『いつも私の後には青年がいる』と、私たちに期待してくださった、開祖さまにお応えするためにも、どうぞこれからもたくさんの方と出会い、苦労から学び、喜びを見つけ、仏さまから頂いた、この光の世界を多くの方にお伝えしてください」と述べ、参加者を激励しました。
最後に「光の誓願」と題し、青年各部の代表者7人が気づきと誓願を発表。それぞれが光祥次代会長と「いのちの光」を模した灯明を交換し、大会は閉幕しました。
なお、24日には青年幹部1200人が参加し、「全大会」「部別研究会」「教区別研究会」が行われました。

(2007.11.30記載)