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2008年01月30日 「G8諸宗教サミットに向けて」――WCRP日本委の新春学習会が開催される

『G8諸宗教サミットに向けて』をテーマに1月30日、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の「新春学習会」が法輪閣第5会議室で開かれ、賛助会員など195人が参加しました。

今年7月、G8サミット(主要国首脳会議)が北海道洞爺湖で開催されるのに合わせ、WCRP日本委主催による「G8諸宗教サミット」(仮称)=同国際委共催=が札幌で開催されます。今回、その事前学習会が行われました。学習会では、山田經三上智大学名誉教授(WCRP日本委平和研究所所員)、レオニド・キシコフスキーWCRP国際委実務議長のあいさつに続き、杉野恭一WCRP国際委事務総長補をコーディネーターにパネルディスカッションが行われました。パネリストとしてキシコフスキー師、シェイク・シャバン・ムバジェ師(ウガンダ・イスラーム最高協議会最高指導者)、メーレジア・ラビディ・マイザ師(女性の向上と代表協会事務局長、フランス)、ヴァクタンク・キプシジェ師(ロシア正教会モスクワ総大司教外務部)、マーティン・アフォルデルバッハ師(ドイツ福音派教会司教代理)、三鍋裕師(日本聖公会総主事、WCRP日本委非武装・和解委員会副委員長)が出席しました。
この中で、G8サミットは国連や発展途上国の代表も集まり、近年、国際的な政策を議論する場として重要性が高まりつつある現状が指摘されました。その上で、宗教者として、G8サミットの議題を宗教的、精神的、道徳的な見地からとらえ、政治指導者に提言することは大切な使命であるとの確認がなされました。また、宗教者による信頼の醸成を基本にした紛争和解への貢献の事例が紹介されたほか、環境、貧困、核廃絶などの諸問題に対する宗教者の役割が示されました。一昨年のサンクトペテルブルクサミット(ロシア)、昨年のハイリゲンダムサミット(ドイツ)の際に開かれた宗教者によるサミットの経緯や内容も報告されました。
このあと、「2008年G8サミットNGOフォーラム」で貧困開発ユニットのリーダーを務める秦辰也・シャンティ国際ボランティア会専務理事が、G8サミットに対するNGOの取り組みを説明し、宗教界との連携の重要性に言及しました。

(2008.2.8記載)