News Archive

2008年05月12日 一食平和基金からミャンマーのサイクロン災害に緊急支援

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=川端健之外務部長)は5月12日、ミャンマー中・南部を2、3の両日に襲った大型サイクロン「ナルギス」の被害に対し、500万円の緊急支援を行うことを決定しました。

同国軍事政権は、今回のサイクロンによる被害を死者約2万8000人、行方不明者約3万3000人と発表。一方、国連機関では150万人以上が被災したと推計しています。特に被害の大きかった同国南西部のエヤワディ管区ボガレイでは、町の95%が破壊されており、このほかの地域でも甚大な被害が広がっています。飛ばされた屋根や倒れた街路樹が道路を遮断していることに加え、同国軍事政権が欧米各国や国連機関などの人的支援の受け入れを拒否したことなどから、被災者への支援が遅れているのが現状です。
こうした状況を受け、本会一食平和基金運営委員会では、すでに現地入りし、被災者への救援活動を行っている財団法人・台湾仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)を支援先に決定。浄財は同会のボランティアらが行っている物資の配布などさまざまな活動に充てられる予定です。
なお、同会は、第24回庭野平和賞受賞者である證厳(しょうげん)法師が設立した世界最大規模の仏教ボランティア団体。仏教精神を根底に、医療や教育などの諸活動を展開しています。

(2008.05.16記載)