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2008年08月14日 新宗連、新宗連青年会が「第43回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」

新宗連(新日本宗教団体連合会)および新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)主催による「第43回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、東京・千代田区の国立・千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催され、新宗連加盟教団の信徒、来賓ら約3700人が参加しました。新宗連理事長としてあいさつに立った庭野日鑛会長は、怒りや怨(うら)みの心を超え、愛や慈悲、思いやりの心を培っていくことが真の平和の実現する確実な道であると強調しました。

同式典は、あらゆる戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げ、平和の実現を祈る目的で毎年開催されています。
新宗連加盟教団の青年女子による献灯で幕を開けた式典では、新宗連青年会代表による折り鶴の奉納、教団別の礼拝が行われました。
このあと、庭野会長が主催者を代表してあいさつしました。庭野会長は、戦後63年が経過し「戦争の教訓」が風化していくことが危惧(きぐ)される中、戦争犠牲者への慰霊や平和学習などに取り組む新宗連青年会の活動に触れながらその重要性を強調。「青年会の皆さんが過去の歴史的例証をきちんと踏まえ、新たな『平和の語り部』として、次の時代を力強く切り拓(ひら)いてくださるよう念願してやみません」と青年宗教者に期待を寄せました。
また、怒りという心の働きに言及し、怒りが周囲の人に苦痛を与え、争いを起こすだけでなく、その人自身の健康にも害を及ぼすという見解を紹介。「こうした怒りや怨みの心を乗り越えていくことが、宗教の大事な役割であり、争いのない世界を目指す根本となるものであります」と語りました。
続いて保積志弘・新宗連青年会委員長(大和教団嗣親)が「平和のメッセージ」を発表しました。保積委員長は、陰惨な事件が後を絶たない世相に触れながらも、真剣な祈りの輪を広げることで、平和は築かれると強調。人類が戦争の根絶や平和を唱え始めてから、わずか100年足らずでしかないと示し「人類はこのようにして一歩一歩、戦争の廃絶、平和の構築に向け歩みを進めつつある」と話しました。その上で「私たちは『全(すべ)てのいのちを尊ぶ世界』の実現に向けて、慰霊と感謝の誠を捧げ、世界平和を願い、絶対非戦を誓います」と力強く決意を述べました。

(2008.08.22記載)