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2008年09月10日 脇祖さま報恩会

庭野日敬開祖とともに本会を創立し、会員から「慈母」と慕われた長沼妙佼脇祖。その慈悲の精神を受け継ぎ、報恩感謝の誠を捧(ささ)げる「脇祖さま報恩会」式典が9月10日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。

大聖堂には全国から約3000人の会員が参集。式典では、青年女子部員16人による奉献の儀に続き、長沼脇祖の法話が大ホールに流されました。次いで、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、庭野日鑛会長の報恩讃歎(さんたん)文が奏上されました。
このあと、石山恭造むつ教会長が体験説法に立ちました。父との間に葛藤(かっとう)を抱えてきたが、妻の支えと両親の揺るぎない求道の姿を思い出し、教えに出遇(であ)えた喜びをかみしめ、家族に感謝できるようになれた心の変化を発表。現在、教会長として会員と触れ合う中で、まず自らの仏性を開顕していく大切さに気づいた体験を語りました。
続いて、法話に立った庭野会長は、子供の誕生によって「夫婦」が「父と母」になることに触れ、「いわば子供のおかげで父、母にならせて頂くという関係が父と母と子にはあります。父、母のいのちが子供に伝わるということ、それは絶対の関係です」と説明。離婚によって夫婦は別れることができても、「子供に対して父母(ちちはは)別れはできません。私たちは結婚し夫婦となること、父、母となることをしっかり考えて人生を歩んでいくことが大事」と述べました。
また、長沼脇祖が「慈母」と慕われたことに因(ちな)み、「理想の母」像として、わが子が世の中でいかに優れた人物になろうとも、終生、子から敬われる母親となること、嫁から感心される姑となることという二点を挙げました。その上で、「そのような母親になることが脇祖さまへの報恩になる」と指摘。さらに、「いろいろな苦しみを味わいながら子を養っても、恩に着せることもなく、子供と共に憂い、喜び、自分を忘れて育ててくれた。こういう母親ほど尊いものはありません。そういう母親が一人でも多くなればなるほど、健全に育ち、世のため、人のためになる子供がどんどん輩出されていくと思います」と語り、斉家(せいか)の大切さを強調しました。
式典終了後、庭野会長、佳重夫人、光祥次代会長、統弘氏が「お山(長沼脇祖旧私邸)」を参拝。渡邊恭位理事長らが同席しました。

(2008.09.19記載)