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2008年09月19日 生誕地道場が落成から30年

新潟県十日町市菅沼の生誕地道場(秀島康郎道場長)がこのほど、落成から30年を迎えました。同道場は1978年、庭野日敬開祖の生誕の地を訪問する会員の増加、さらには十日町市民からの「庭野会長(当時)の出生の地にふさわしい道場や記念館の建立を」という要望に応えるかたちで、創立40周年記念事業の一環として建設されました。これまでに同道場を参拝した会員は延べ50万人を超えています。

生誕地道場(当時・菅沼練成道場)の入仏・落成式は78年9月24日、庭野開祖を迎え、会員、十日町市民ら約1500人が参集し、盛大に挙行されました。法話に立った庭野開祖は、次のように道場への期待を述べています。
「菅沼道場が、日本の世直し、世界の世直しを図る人材を育成する場として活用をみ、多くの人材がここから育つならば、私にとって故郷の菅沼への真の恩返しになり、こんなにうれしいことはありません。その意味で、この道場が十分に活用されることを心から願うものであります」
翌79年春に「菅沼三役練成会」(対象=全国の教会長、事務長、支部長)が実施され、本格的な練成会がスタート。以来、全国の各教会や布教区(当時)単位で、研修や法座のほか、ご生家をはじめとした庭野開祖ゆかりの地巡りなどを盛り込んだ練成会が活発に行われるようになりました。現在も、年間で100を超える練成会が教会やブロック単位、また青壮年ら各層ごとに実施され、庭野開祖の精神性の原点に触れる中で、各自の信仰を深めています。
98年夏には、教団創立60周年記念事業の一つとして、全国の少年部員が庭野開祖、庭野日鑛会長の幼少年時代を追体験する「菅沼子ども村」(主管・青年本部)が開村。2泊3日の野外生活を通し、神仏を敬う心や協調性、社会性などを学ぶことが目的とされました。同年以降、十日町市や地元市民らの協力を受けながら「子ども村」が継続され、昨年までに1万4000人の少年部員が参加しています。
庭野開祖が入寂した翌年の2000年12月1日より道場の名称を「菅沼練成道場」から「生誕地道場」に変更。「開祖さまの顕彰とその事業」の一環として、同道場が庭野開祖を永久に顕彰するものと位置付けられました。
04年10月に発生した新潟県中越地震では、道場を含む菅沼地域は甚大な被害を受けました。
翌05年には、「開祖生誕100年記念事業」の一つとして、庭野開祖のご生家が当時のままに復元されました。11月3日に挙行された「開祖庭野日敬生家落成式典」では、庭野会長が法話に立ち、「今後、訪れた会員、特に青少年が、庭野開祖の経験された生活を体験し、自然の恵みに触れ、開祖のことを偲(しの)んで頂きたい。生家復元が、青少年の育成につながることを大いに期待しております」と述べました。

(2008.09.19記載)