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2008年10月03日 「ACRP大会」開催間近

第7回ACRP(アジア宗教者平和会議)大会の開催が間近に迫っています。10月17日から21日までフィリピン・マニラで行われる同大会には、アジア各国から正式代表を含む350人の宗教者が参加。『アジアにおける平和の創造』をメーンテーマに、宗教者の立場からアジアの諸課題解決に向けた討議を重ねます。

ACRP大会は1976年、シンガポールでの第1回以来、これまでほぼ5年から6年に一度開催されてきました。今回の第7回大会は、ACRP史上初めてカトリック教国での開催となります。大会の運営はフィリピン・カトリック司教協議会、バチカン教皇庁立サント・トマス大学の全面的な支援のもと進められます。
大会では、明石康・元国連事務次長、フェリックス・アンソニー・マチャド大司教による基調講演、スリランカ、朝鮮半島、フィリピン、イラクなどでの宗教者による紛争和解の取り組みの報告が予定されています。また、アジアで広がる経済格差、貧困、差別、人権の抑圧、紛争対立、環境破壊、核兵器拡散などの問題に対し宗教者の立場から討議が重ねられます。
今回、カトリック教国での開催となることからACRPの組織のさらなる発展が見込まれるほか、同国ミンダナオ島の紛争に対する働きかけも期待されています。同紛争に対しては、同島で行われる青年事前会議でもフィールドワークやパネルディスカッションが行われる予定です。
大会には日本からは正式代表、オブザーバー合わせて約100人が参加。一部は大会各種委員会の役員や、全体会議、研究部会の議長を務めることになっています。
大会概要は次の通り。
【日程】10月17~21日
【開催地】フィリピン・マニラ市
【会場】バチカン教皇庁立サント・トマス大学(開会式)、マニラホテル(本会議)
【メーンテーマ】『アジアにおける平和の創造』
【参加者】約350人
【サブテーマ】①共有される安全保障・紛争解決による平和の創造②人間の権利及び平和教育による平和の創造③共有される価値及び共同体の強化を通しての平和の創造④持続可能な開発及び社会正義を通した平和の創造⑤歴史の癒(いや)し及び未来創設を通した平和の創造
【青年事前会議】10月13~15日
【女性事前会議】10月15~16日

(2008.10.03記載)