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2008年10月07日 「教団付置研究所懇話会」第7回年次大会

『宗教者である研究者が集える領域づくり』をスローガンに掲げる「教団付置研究所懇話会」の第7回年次大会が10月7日、京都市にある浄土真宗本願寺派聞法会館で行われました。大会テーマは『教師育成の現状と課題、展望』。22研究所から約100人が参加しました。立正佼成会からは中央学術研究所の篠崎友伸所長、吉津隆史所員が出席しました。 

教団付置研究所懇話会は、各教団に設置された研究機関が宗教、宗派の違いを超え、情報交換や研究協力の可能性を探っていこうと2002年に発足。年に1回年次大会が開催されるほか、生命倫理研究部会、宗教間対話研究部会も発足し、専門的な取り組みが進められています。
当日は、浄土真宗本願寺派教学伝道研究センターの上山大峻所長の歓迎あいさつに続き、大会テーマをもとに研究発表が行われ、中央学術研究所の篠崎所長、天台宗総合研究センターの村中祐生研究員、神社本庁総合研究所の嶋津宣史研究課長、オリエンス宗教研究所の田畑邦治研究員の4人が各教団の人材育成について発表しました。
この中で、篠崎所長は、本会の教会長の育成について報告。教会長の役割に触れ、信仰活動とともに「諸宗教との対話及び地域社会への貢献」といった社会活動があることを説明しました。さらに、定年制度や布教組織が地域割りによるブロック制となっていることなどを紹介しました。
その上で、現在、団塊世代の交代時期を迎え、教会長育成の重要性がこれまで以上に増していると強調。育成にあたっては、教学の知的な理解とともに、「信心の深さ、敬虔(けいけん)さ、宗教体験をいかに積み重ねていくかが求められている」と語りました。
午後からの全体会議では4人の発表をもとに、さらに各教団の取り組みについて意見を交換し、議論を深めました。
続く総会では、生命倫理研究部会、宗教間対話研究部会の活動が報告され、次期実行委員が発表されました。次期当番事務局には孝道教団の国際仏教交流センターが決まりました。

(2008.10.17記載)