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2008年10月06日 フィリピン・BCYCC友好親善使節団が本会を訪問

フィリピン・バターン州のBCYCC(バターン・キリスト教青年会)友好親善使節団一行17人が10月6日から13日まで立正佼成会を訪問しました。同会は本会との交流などをきっかけに1978年に発足。今年は30周年の節目にあたることから、草創期のメンバーが来日しました。 

一行は7日午前、法輪閣で庭野会長と面会しました。庭野会長は創立30周年の祝意を伝えたあと、33年前に同州を訪れ、フレンドシップタワーの平和の鐘を撞(つ)いた思い出などを語りました。同会の初代会長を務めたジョサンナ・バンソン・レオン氏は、本会と交流が始まった当時の複雑な日比関係を語るとともに、30年にわたる本会との継続した交流に言及。互いを理解し合い、友情を育む大切さなどに触れ、「本当に和解の大切さ、重みを再認識しています」と述べました。
同日午後、一行のうちジョサンナ氏ら6人が事務庁舎応接室で庭野欽司郎顧問ら教団幹部5人と懇談。フレンドシップタワー建立当時の思い出や、その後の本会と同会の交流や友好の歴史などを振り返りました。
次いで、法輪閣では、同会創立30周年を祝う記念祝賀会が行われました。祝賀会には、本会から庭野顧問はじめ庭野皓司参務ら、同会が発足した当初から両会の交流に取り組んだメンバーが出席。一行を囲み旧交を温めました。
この中で、あいさつに立った渡邊恭位理事長は、「かつて戦った苦い体験を乗り越えて、BCYCCと本会の間に生まれた関係は奇跡である」との庭野日敬開祖の言葉に触れ、「これからも皆さまと手をとり合い、語り合い、そしてお互いの聖なる心を拝み合い、世界平和に向けてともに歩んでまいりたいと思います」と述べ、友好関係のさらなる発展に期待を寄せました。また、祝賀会では、一行が歌や踊りを披露し、参加者から喝采(かつさい)が送られました。
8日、一行は名古屋教会へと移動。同教会での歓迎会では、小谷田昌亮中部ブロック長があいさつに立ち「30年の歩みの中で、皆さまとの友好の輪は大きく広がり、互いの子や孫に継承されつつあります。30周年を迎え、もう一度、原点に返り心を新たにしていきたいと思います」と語りました。
このあと、一行は中部ブロック各教会の会員宅でホームステイプログラムに臨みました。10日まで同地に滞在し、各会員と親交を深めたほか、地域にある旧跡を見学するなど、日本の文化や歴史にも親しみました。
11日は、新潟・十日町市を訪れ、庭野開祖の生家や生誕地道場を参拝しました。12日には、同地で開催された「生誕地まつり」を見学。翌13日、帰途に就きました。
参加者の一人は「今日まで私たちが育んできた友情は、世界から見ればほんの小さなものかもしれません。しかし、私たちの友好関係は、世界の人々が宗教や文化、民族の壁を超え平和を構築できるという何よりもの証明だと思います。両会の青年たちには、今後もこの平和の精神を世界へ向け発信してほしいと願っています」と語りました。

(2008.10.17記載)