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2008年10月30日 新宗連が「阪神・淡路大震災被災者慰霊祭」

新宗連(新日本宗教団体連合会)は10月30日、神戸市内での「平成20年度全国総会」の開催に先立ち、同市中央区の東遊園地内で「阪神・淡路大震災被災者慰霊祭」を開催し、加盟各教団の代表者らが参列しました。新宗連は、平成9年10月に同市内で「全国総会」が行われた際にも慰霊祭を挙行しています。 

当日は、犠牲者の冥福を祈り黙とうが捧(ささ)げられた後、庭野日鑛新宗連理事長があいさつ。この中で、歌人の与謝野晶子が関東大震災の際に歌った「誰れ見ても/親はらからの/ここちすれ/地震(なゐ)をさまりて/朝に至れば」という歌を紹介し、「これは、震災に遭われた被災者が皆、親や兄弟姉妹のように思えるという心情で詠まれた歌です。私たちも震災の被災者に対し、ひとごとではなく、本当に親、同胞という気持ちで心から慰霊をさせて頂くことが大切だと思います」と述べました。
続いて、参加者が「慰霊と復興のモニュメント」に設けられた水面に献花し、追悼の誠を捧げました。
翌31日には、同市北区有馬町の旅館で開催された2日目の「全国総会」の席上、学習会が行われ、前兵庫県知事の貝原俊民氏が『阪神淡路大震災から学ぶもの』と題して講演しました。貝原氏は現在、財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構の理事長を務めています。
講演で貝原氏は、自らが知事に在任していた際に発生した震災の経験に触れながら、近代文明の課題点を指摘し、自然への畏敬(いけい)や共生・共助の重要性を強調。武力、経済力に代わる"平和力"を高めるための技術を提供していく日本の国際的役割など、独自の視点を示しました。
また、同機構への支援金(目録)が、鉢呂神龍・天恩教教主(新宗連理事)から貝原氏に手渡されました。

(2008.11.7記載)